花泥棒
原宿の教会にブラスアンサンブルのコンサートを聴きに行く。ロータリートランペット、トロンボーン、チューバとパーカッションという編成。本家はウィーン・トランペット・コアー、で、その流れを組む東京トランペット・コアーのトランペット奏者の方が指導と指揮をされている。
指揮者のMCを挟みながらしばし金管の響きに包まれる。 なかなか腕達者が揃っている、というかサウンドの方向性が同じなのが気持ちいい。
説明にもあったけど、スタイルを大事にするっていうのはこういうことなんだなと思った。いろんな時代のいろんなジャンルの音楽を同じスタイルで演奏する、それも一つの道なのかもね。
終演後、すぐ近くにある穴場の喫茶店でお茶をしながらしばし昔を懐かしむ。
♪君とよくこの店に来たものさ
訳もなくお茶を飲み話したよ
まどの外街路樹が美しい
ドアを開け君が来る気がするよ
あの時は道に枯れ葉が
音もたてずに舞っていた
時は流れた (学生街の喫茶店/ガロ)
確かに時は流れたよなあ。この店にちょくちょく来ていたのはもう30年も前。
移り変わりの激しいこの地区でよく変わらず残っているものだ。
店のインテリアとカップ&ソーサーのジノリも変わらずそのまま。
メニューには1979年創業とあった。店ができたての頃に来てたってことなんだね。
なんて郷愁に耽っていたら、さっき演奏していたバストロンボーンの友人がご家族と一緒にお店に入ってきて挨拶され現代に引き戻された。
はい、すみません。老人の繰り言でした。
(補足)
学生街の喫茶店は1972年。作曲はなんとドラクエの音楽でもおなじみのすぎやまこういち。中間部のコールアングレのメロディがどことなくオリエンタルで当時としては画期的なアレンジだったよね。
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