最近観た映画
今週の日経ビジネスに震災後売り上げが伸びた商品・サービス(不安特需という括り)の一覧があった。リストアップすると
・家庭教師(子供を外に出さないように。生徒数14%増)
・電気補助自転車(自転車もなくなりましたが。1月の数倍の売り上げ)
・結婚相談所(婚活に勢い?相談が2桁増)
・カセットボンベ発電機(計画停電ですから。売り上げ10倍)
・LED電球(節電。売り上げ2倍)
などなど。もちろん放射線測定器などは全国で品薄。
これらに加えて映画、ボウリングというのもある。確かに安い、近い、早いレジャーとしては映画は最も身近なものだ。
自分を振り返ってみても最近映画を見る事が多くなった。最近観たものでは
「英国王のスピーチ(The King's speech)」
「わたしを離さないで(Never let me go)」
「SP革命編」
カズオ・イシグロ原作のNever let me goは殊に特別な雰囲気が漂っていて良かった。舞台は同時代だけれど近未来みたいな話。原作を読んでなくても充分に楽しめた。SPは現代政治に対する痛烈な批判だね、ありえない想定だけれど前作よりはエンターテインメント度が高かったような。
これらの普通の映画に加えて最近ややはまっているのがオペラやバレエをそっくりそのまま収録した「ワールドクラシック@シネマ2011」。
なにしろ最近の上演のものばかりで活きがいいのに加えて、ステージをアップで撮っているからよりつぶさにアーティストたちの演技や表情を観ることができる。
最初に観たのは英国ロイヤルバレエ団の「ロミオとジュリエット(プロコフィエフ)」。予備知識なしに劇場に行ったら、なんと観たくても叶わなかった昨年6月の東京文化会館での公演(吉田都のロイヤルバレエ団引退公演)じゃないの。これ、前にテレビでもやってたけど大画面で観るとまた迫力が違う。吉田都のジュリエットは表現力が素晴らしかった。ロメオ役のイケメンダンサーの技術も素晴らしいの一言。終演後のカーテンコールもすごかったけど。
今週はミラノ・スカラ座の「シモン・ボッカネグラ」をやっているし、今後もボリショイのジゼルやグラインドボーン音楽祭のドン・ジョバンニなど興味深いものが並んでいる。普通の映画よりは高めの価格設定だけれど、それだけの価値はあるね。
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