夏休みの課題
やっぱりこういう混迷した時には歴史に学ぶに若くはない。ということで、半藤一利の「昭和史」上下巻(平凡社)を読んでいる。
太平洋戦争へ突っ込んで行く時勢の中で政治や軍の中枢にいる人、マスコミ、大衆、いずれもそんなに賢明ではないような気がするが、では翻ってお前はどうなんだと問われれば、それ以上に愚かしい存在でしかない。
如何に正しい(若しくは曲がってない)視点を持ちうるかは、いつの時代でも困難なことなのに違いない。情報が過多な現代にあってはなおのことだ。3.11以降の一連の原発騒ぎで充分身にしみた。
僕らはずいぶんと情けない時代に生きているよね、という趣旨の話をしたら、娘2から、そういう風にダメージを感じているのは団塊の世代だけだよ、と言われてしまった。半藤さんによると日本は80年周期でアップダウンを繰り返しているそうだ。終戦の1945年からJAPAN as No.1と言われたバブルの1985年まで40年。それからの下り坂に生きてきた僕らの子供の世代は、こんなもの、という諦観が基本にあるらしい。
日本がボトムをつけるのは2025年?まだまだ下り道の先は長いなあ。
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