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2012/01/23

鎌倉でのカンタータ

土曜日はターフェルムジーク鎌倉の練習だった。

以前にも書いたかもしれないが、この団体からのお誘いが僕のバッハ/カンタータ演奏の始まりだった。始まりというのはバロックトランペットでの、という意味だけれど。

90年代の後半から古楽を始めたものの、初期バロックが主だったので、意外とバッハにはほとんど縁がなかった。カンタータと言えば95年にモダンの楽器で51番を演奏したことが1回あるきりだった。今思えば冷や汗がでる演奏だった。

それが2000年のターフェルムジーク鎌倉のマタイでお手伝いをしたガンバ奏者のN女史の縁で当時一緒にやっていたアンサンブル「なかなかや」の演奏を聴きに来てくださったターフェル代表の吉田さんから、今度カンタータのシリーズを始めるけれどもいかがか、との打診があったのだった。ちょうどバロックトランペットに興味が湧き始めた頃だったので渡りに船と飛びついたような気がする。

記念すべき第1回は2003年の6月、プログラムは75番と76番を一緒にやってしまおうという大胆な企画。ラッパはどちらも1本だ。僕は確か入手したばかりのキーヴィで演奏した。まだまだハイCがやっとという頃だった。
たまたま時を同じくして西荻の本郷教会でカンタータシリーズを行うということもあって、鎌倉の一週間後に偶然同じ76番を演奏することに。翌2004年からはバッハ・カンタータ・アンサンブルの常トラにもなり、以降この3団体を中心に僕のカンタータの演奏経験が増えて行くこととなった。

ということで、僕のスタート地点はカンタータに関してはこのターフェルムジーク鎌倉ということになる。途中お休みをした回もあったけれど、これまで11回の演奏会で20曲ほど演奏させてもらった。超絶技巧の66番、半端じゃないスタミナを要求される130番、ホルンでデビューした100番などいろいろ修行もさせられた。

今度の演奏会は教会カンタータ連続演奏のシリーズを締めくくる第20回目、僕の出番の曲は41番と70番。41番は1曲目が長大でかつ吹き詰めなのでラッパはスタミナを要求される。70番はトランペットが最期の審判という大役ということもあり1本ながら目立つ役割を与えられている。できればこの曲は可能な限り穴なしのナチュラルトランペットで演奏したいところ。

というわけで、今回も(いつもに増して)後悔のないようしっかり準備して演奏会に臨みたい。とりあえず朝起きたら41番、寝る前に41番。バテずに吹ききれるかどうかのチェックがこのところの日課になっている。

さて、がんばろ

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