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2012年3月

2012/03/30

コルネットの2つのCD

最近入手した2つのコルネット(古楽器)ソロのCD。

一つは師匠にこんなの出てるよと教えてもらった、マイケル・コルバーの「Ricercare」。オルガン伴奏のディミニューションも数曲入っているが、大半はタイトルの通りバッサーノやヴィルジリアーノのリチェルカーレ(無伴奏ソロ曲)をこれでもかというくらいにガンガン吹きまくっている。圧巻はビーバーのロザリオのソナタからシャコンヌ。ずっと聴いているとこれはソプラノサックスの演奏なのか?と惑うくらい。いやあ、技術的にはすごいんだけど、正直言ってコルネット吹きの僕ですら数分聴いていると「もういいか」ってお腹いっぱいの感じになってくる。

曲のせいなのか、演奏のせいなのか。確かにリチェルカーレって練習してても今ひとつどこが面白いのかさっぱり、という性格の曲(少なくとも僕にとっては)だし、それを音楽的に聴かせるって至難の技じゃないかとは思う。演奏は先に書いたとおりフィンガリングにしろスタミナにしろ超人的で、真似して吹いてみろといわれてもできないくらい見事なんだけど、それを聴いて楽しいかと訊かれれば「いやそれほどでも」って感じなんだよなあ。たぶん演奏している方は楽しいんじゃないかとは思うんだけれど。

ーームカシ、ジブンモソンナエンソウヲ無理矢理ヒトニキイテモラッタコトガアッタッケーー


もう一つは先日タワレコで入手したブルース・ディッキーの新しいソロCD「La Bella Minuta」。確か去年の10月くらいに、リリースしました、と本人がFacebookに告知していたけれど、やっと日本に入って来たというわけだ。
中身はオルガンとガンバアンサンブルを伴奏としたコルネットでのディミニューション及びアンサンブル曲。91年にリリースされた同じディッキー氏による「なんと官能的なコルネットよ」というソロCDの続編みたいなもの。

これはもう何と言ったらいいか、初期バロックの王道を行く内容で、コルネット吹きにとってみると直球をど真ん中にズバーンと攻められた感じ。
まず全体の響きが魅惑的。録音場所も一役かっているだろう。これはマントヴァの教会で収録されたものだけれど、ヨーロッパの古い教会の音響はそこで音を出してみると病みつきになるくらい何にも代え難いものがある。オルガンはそれこそその音楽があった当時の16世紀のものだし、教会の礼拝堂に広がっていく艶やかなコルネットの音色の素晴らしさ。それに奇をてらわない正攻法の、それでいてセンスのいい演奏スタイルと(音程やダイナミクスなど)完璧にコントロールされた技術。さすがブルース・ディッキー、依然としてこの楽器の第一人者だなあと感じ入ってしまった。思わず、襟を正して聴かなければ、と思ったものだった。

というわけで、久しぶりにマイ・コレクションに加わったコルネットのCDがそれぞれに対照的だったのが面白かった。

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2012/03/25

近況など

ずいぶんご無沙汰してしまった。なんかイベントが多かったので忘れないうちに近況日記など

3/17(土)
大久保にヨハネス・カントーレスのマタイ受難曲を聴きに行く。オケは知り合いばかりだし、曲はいいし、マタイの世界に身を委ねる。2階席からは1st Chor が良く見えて良かったのだけれど、あいにくの雨天のせい(誰か雨男がいたとの説も)か、席が寒くて閉口した。終演後、オケの何人かと挨拶をしたあと、日比谷に移動して友人の結婚披露宴二次会に参加。披露宴ではメンバーが足りないとかでラッパを持たされて急遽飛び入りでペリのファンファーレを吹くはめに。モダンでブイブイ (^_^)/

3/18(日)
午前中、友人の息子さん(トランペット少年)が今度中学生になるのを機に地元のジュニアオケのオーディションを受けるというので新大久保でちょっとしたレッスン。腕はまだまだだけどイメージトレーニングして頑張れー!
午後はスイスから帰国して上京してきたSさんと翌日のオフの打ち合わせも兼ねてしばらく遊ぶ。この数年のSさんの成長はすごい(ってなんか上から目線みたいだけど、そんなことないです)。持参してきたクラシカルのマウスピースもいろいろ特徴があって面白い。

3/19(月)
夜はmixiのナチュラルトランペットの練習オフ会。Sさんの指導のもと、過去最高の13本の穴なしナチュラルトランペットのアンサンブルはなかなかに壮観だった。打ち上げは近くのタイ料理屋で。

3/20(火)
浜離宮朝日ホールに友人K氏のハイドンを聴きに行く。去年の横浜でのムジークフェラインのときも思ったけれど、彼のトランペットの音は暖かくて柔らかいから好きだなあ。どういう風に表現したいかという「うた」もはっきりしていてハイドンの名曲を堪能させてもらった。やっぱり浜離宮はいいホールだね。

3/22(木)
某作家の新刊記念講演会があるというので新宿に。小劇場をステージにした講演会はちょっとしたライブみたいで、スライドや映画付きの講演会は作家友人の飛び入り参加とかもあって仲間内のゆるい感じだったけれど、それがとても心地良くて時々気持ちよくて気を失ってしまった。講演会の後は場所を移して居酒屋貸し切りの打ち上げ。

3/23(金)
調布にバッハコレギウムジャパンのチャリティーコンサートを聴きに行く。
ラッパはチャレンジングに三本とも穴なしナチュラル。Sさん、日本デビューおめでとう!
あと106番はやっぱり名曲だね。そういえばもう10数年前、バレンタインの宮内を偲ぶ会でこの曲を編曲して演奏したんだった。若くして亡くなった友人のことを思い出す。

3/24(土)
松屋銀座に「黒井健 絵本原画の世界」展を観に行く。広い会場にたくさんの絵本原画、それほど混んでなくて3時間くらいかけてゆっくり鑑賞した。売店に「ころわん」のぬいぐるみがあったので一つ買って帰ってラッパケースにつけてみた。このラッパケースも同じタイプの所有者が増えてきたのでいい目印になるかも。
家に帰ってからパーニャカウダとシャンパンでほろ酔い。

3/25(日)
入会している丸の内のフィットネスクラブの会員証で地元のフィットネスも無料で利用できることを最近発見。週末には丸の内店にはないスイミングプールを利用させてもらっている。朝一で1kmほど泳いでサウナに入ってから帰宅。天気のいい午後は本でも読んで過ごすかな。

この数日読んでいるのは辻仁成の「右岸」
この小説に頻繁にでてくる福岡の西高宮小学校というのは実在の学校で、奇しくも僕が新一年生で入学した小学校だったからびっくりした。僕は入学後すぐ転校してしまったので在籍した期間は短かったけど、西鉄大牟田線平尾駅とか板付飛行場を発着する飛行機の轟音とか、なんかいろいろと懐かしい。主人公がずっと博多弁で会話しているのでこのところ脳内博多弁状態。「なんでんかんでん博多弁たい」

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