濃い時間
夜中に目が覚めて眠れなくなったのでゴソゴソと過去の音源整理とかを始めてしまった。
とりあえず前からやらなきゃと思っていた10年ほど前の小国コルネットセミナーの音源。なにぶんMD時代なのでまずはmp3のファイルに変換する必要あり。80年代90年代のカセットテープ時代の録音に比べるとまだましだけれど、それなりの手間はかかる。
ちなみに小国のセミナーについて簡単に説明を。
1999年に九州在住のアントネッロ門下の人たちの発案で、熊本の小国にある研修施設でコルネットに特化した合宿をしようと始められたもので、以降6年間、毎年3月の春分の日に近い週末に2泊3日で開かれたイベントだった。名称はコルネットセミナーだったけれど、年を追うごとに講師陣が充実して3回目以降からは結局チェンバロ、ガンバ、うた、さらにリュートありのいわばアントネッロ門下生のための合宿のさまを呈するようになった。なので僕らも後半では「なかなかや」としてアンサンブルで参加するようにしていた。
レッスンの模様、受講生による発表会、講師陣によるレクチャーや模範コンサートなど手元に残った音源はMDで30数本もあり、全部を聴き返してると大変な時間が必要だ。とりあえず自分が参加した演奏と講師陣コンサート、それにレッスンの模様などをつまみ聴きしながらファイルを作る。
しかしなんだね、研修所の他には杉の木と鳥とカエルしかないようなところにみんなが缶詰状態になって、ひたすら初期バロックにいかに取り組むか、と格闘していた時間は、今になって思うと非常に濃密なときだったんだなということをしみじみと感じる音がそこにあった。
懐古趣味ともとられかねないけど、そうじゃなくて、そういう濃い時間をいかに積み重ねていくか、が人生をどれだけ豊かにするか、ということにつながるんじゃないかと思った次第。なんかうかうかと無駄に時を過ごしてちゃいけないよね。自戒の意味を込めてそう思った。
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