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2012/06/17

バイリンガル聖書

昨日なにげに買ったバイリンガル聖書というのが結構面白い。

というのも、今まで日本語で不自然だなあと思っていた部分が、英語だと「なるほど、そうか」という感じですらすらと読めるのである。あ、これは英語に堪能だからというわけでは決してないので誤解のないように。つまりそれだけ英語が平易で読みやすいってことだね。

例えば新約聖書のしょっぱな、マタイの福音で人名がずらっとあるところ。

日本語だと
「ヤコブにユダとその兄弟たちが生まれ、ユダに、タマルによってパレスとザラが生まれ」
とあるのは
"Jacob the father of Judah and his brothers, Judah the father of Perez and Zerah, whose mother was Tamar,"
こういう調子。誰が父親で誰が母親かこれだと分かるよね。


それから、日本語訳に良く出てくる「見よ」というフレーズ、英語だと"behold"ということになるのかな、メサイアでおなじみの。これが英語版だと全然文中に出て来ない。

なんだ、なかったのか。と一瞬思ったけれど、そういえば聖書のオリジナルってラテン語だっけ、そこにあるのかないのか、確かめてみたところ(こういうときネットって便利)、やっぱりちゃんとあった!"ecce"ってね。 日本語訳の方が正しいんだ。

でも英訳を見る限り、別にこれがなくても不都合はないんだよね。というわけで一事が万事、日本語訳は正確を期そうとしたがゆえに却ってわかりづらく、なじみにくくなってるんじゃないかと思ったのだった。

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