距離感
距離感というか、親近感というか、要はどっちを身近に思うかという問題についてつらつら考えてみた。
僕のように中高はブラスバンド、大学からオーケストラという音楽生活を送ってきた身からすると、同じクラシックの演奏家ならやはり管楽器や打楽器の人が一番身近だ。その次に弦楽器奏者(それだって異人種に思えたが)で、その次あたりに指揮者が来る(単なる感覚だけど)。
ピアノやオルガンなどの鍵盤楽器奏者はオケ生活だと普段一緒に活動するという機会が少なかったし順番としてはそのあとくらいかな。それで最後にうたの人たち。声楽と一緒に音楽をやるとしたら第九とか復活とか大掛かりなコンサートだけだったし、とりわけソリストの人たちは遠い遠い存在だった。第九なんか最後の最後にちょっとだけ歌ってそれでいて主役然として花束かっさらっていく特殊な仕事人みたいに思えたもんだった。
こういうある意味ゆがんだ感覚が多少なりとも是正されたのは、バロック音楽とかアンサンブルを主体に活動するようになってからだと思う。弦も鍵盤もみんな仲間だし、うたとも一体となってアンサンブルするっていうのが楽しめるようになってきた。
そもそもバロック時代の教則本はいづれも皆揃って「器楽は声楽を模範とすべし」と書いてあって、オケしかやってないときは考えもしなかったその教えに当初は目がうろこ状態というありさまだったのだ。(だって第九のソリストのようにラッパを吹くなんて考えられないしね、今考えれば止むない気がしないでもない)
だから何なんだ、というのはこの続きに書くことにします。
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