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2012/08/17

CDボックス買い

最近、セットもののCDを衝動買いしてしまう。セットものというのはいわゆるボックスに数枚から10数枚入っていくら、という廉価盤だ。なにしろ安いんだな、これが。

ブリリアントを別にすると目立つのはEMIのアーティスト別のもの。好きなテンシュテットとかバルビローリとかつい中身も確認せずに買ってしまう。それに加えて最近はドイツ・グラモフォンも始めたみたいで。クライバーのグラモフォンものは大分前に手に入れたけれど、こないだは17枚組のドビュッシーエディションをつい。
で、今日はアバドのヴェルディオペラ14枚組というのを買ってしまった。
「アイーダ」「仮面舞踏会」「ドン・カルロ」「ファルスタッフ」「マクベス」「シモン・ボッカネグラ」以上の6曲入って8千円なにがし。驚異的な値段だよね、これ。

社会人になって間もなくの頃、それまでほとんどオーケストラ曲と室内楽、ブラスアンサンブルしか聴いてなかったのを、これはいかんと思いオペラのレコードを少しずつ買い集めたことがあった。知識はないので当時のレコード芸術の奨めるままに欠かせぬ名曲と思われたものから順に。クライバーの「椿姫」「こうもり」「魔弾の射手」「パルジファル」、カラヤンの「アイーダ」「バラの騎士」、スウィトナーの「魔笛」、バーンスタインの「フィデリオ」、アバドの「セヴィリアの理髪師」「カルメン」、ショルティの「ローエングリーン」「タンホイザー」などなど。こうやって並べてみると懐かしいなあ。
サラリーマンで収入があるとは言え、オペラの全曲はそれなりの値段がした(3枚組6,900円とか)のでおいそれとは買えない。ひと月かふた月に一つという感じでちょっとずつ増えていく感じで、レコード屋から買って帰る時も充足感が大きかった。また、だからこそ丁寧に対訳を見ながら丹念に聴いたものだった。

今回入手したアバドのヴェルディはちょうどその頃新譜で出ていたもので、しかも評判は良かった(あくまでもレコ芸基準だが)。なので欲しくても順番待ちになっていたものばかり。当時を思い起こせばちょっとありえない価格設定ではある。小遣い感覚で簡単に買える財力がついたのと裏腹にありがたみも中くらいという感じか。

せっかくだから昔の気分に戻って丁寧に聴くことにしよう。

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