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2012/10/27

ようやくレッスンが活きてきた

最近ラッパでさらっているのは11月24日に演奏するバッハのロ短調ミサ曲が中心。この曲は数度目になるけど今までの練習や出来に比べるとだいぶ改善が見られるように思う。特に高音域の処理の仕方。

もともと自分はハイノートプレーヤーではないので、ロ短調のようにハイDやその上のハイEが頻発するとなかなか辛いものがあった。力で押して出る訳でもなし、外せばさらに苦手意識が蓄積されていく。これの克服がバロックトランペットでバッハを演奏し始めてからの永年の課題だったと言ってもいいくらいだ。それで機会があるごとにいろんな人にアドヴァイスを求めてきた。それは即効薬とはならなかったけど、なぜか最近になって効果が出てきたような気がするのはなぜだろう。

今念頭においているのは主に次の3人のアドヴァイスだ。

・ブリュッヘン&18世紀オケのメンバーとして来日したデヴィッド・スタッフに教えを乞うたときのシラブルと舌の位置の関係(高音では舌を意識して高くする)とエアーのサポート(当然音が高くなればサポートが必要)の話。

・ブレーメンでSugiさんのレッスンに紛れ込んでスーザン・ウィリアムスに教えてもらったこと。曲はバッハの管組4番だったっけ。
質問「こういうふうに曲の冒頭からハイノートを吹かなくてはいけないときはどうすればいいのでしょうか?」
回答「1. まず体を準備する(アンブシュアをセットし、息を充分吸い、おなかのサポートをつくる)2. 音を出す直前に喉と胸を開いて緊張を解いてあげる。3. 音を狙って作り出すという意識ではなく、すでにある和音(それが曲の始まりであれ)の中に自分が参加するという感覚で音を出す。4. 音を出す前から(外すんじゃないか)などという心配をしない、それは余計な緊張を招くだけだから」

・たびたび受けているマドゥフさんのレッスンで指摘されること。下の音域に行くにつれおなかのサポートは上方向へ、上の音域に行くにつれおなかのサポートは下方向へ意識する。舌の位置は常に高く、緊張を解かない。ソルフェージュしてできればその音で口腔の中を共鳴させておく。そうすればめったに外さない。(ただ難点はその音が高すぎて歌えないことなんだよね)

以上の3人のレッスンがようやく身に付いてきたのかなという実感。
また調子が悪くなってきたら後戻りすることもあろうけれど、とりあえず実感できるうちにしっかり体得しとこう。

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