CDその12 Sound the Trumpet (Alison Balsom)
カテゴリ: English Music
タイトル: Sound the Trumpet
演奏団体: Trever Pinnock / The English Concert
Trumpet: Alison Balsom
共 演 : Lucy Crowe (Soprano), Iestyn Davis (Countertenor)
収録曲目: “Amadigi di Gaula” from Amadigi (G.F.HandeL)
King Arthur Suite (Henry Purcell)
Atalanta Overture (G.F.Handel)
“Eternal source of light divine (G.F.Handel)
The Fairly Queen Suite (Henry Purcel)
“Come ye Sons of Art” (Henry Purcell)
Water Piece Suite (G.F.Handel)
Oboe Concerto No.1 (G.F.Handel)
録音年月: 2012, 4
レーベル: EMI 4 40329 2
コメント: 最近リリースされてネットの一部では物議を呼んでいるアリソン・バルサムのソロアルバム。楽器のメーカーは分からないが4つ孔タイプでモダンのマウスピースを使用。演奏は達者で華麗、彼女のテクニックが一流だということに疑いの余地はない。ただし、おや?と思うのは、ヘンデルのオーボエコンチェルトに見られるように、このCDに収められている曲のいくつかは必ずしもトランペットのために書かれたものではないこと。バロックのトランペットの曲はそれこそいくらでも名曲があるのに、なぜ他の楽器の曲やうたの曲をアレンジして吹きたかったのか。うがった見方をすると、オリジナルのトランペットのレパートリーを復元するという姿勢ではなく、単に彼女の技をひけらかすためのツールとして選ばれた曲に過ぎないからなんじゃないのかなあ。むろん、演奏さえ素晴らしければそんなことどうでもいいという意見もあるとは思うし、実際このCDの評判もいいんだけれど、同じトランペット奏者としてはなんか釈然としない。だったらモダンの楽器で吹けばいいのだし、バロックトランペットでは出しにくい音、例えばラやド#などを曲をアレンジすることで回避しているのも、なんだかなあと鼻白む。
また、演奏とは関係ないが、アリソンのソロCDだよというのを目立たせたい商業的な目論見なのか、ピノックと歌い手以外の奏者についてはメンバー表もなにもないところもいわゆる古楽系のCDと違っていて不親切で楽しみを削ぐ。そう考えるのはひねているのかもしれないが、なんか一事が万事そんな感じがして諸手を挙げてお奨めする気になれないCDなのだった。
お奨め度:
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