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2013/01/21

CDその77 The Art of the Baroque Trumpet vol. 4

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カテゴリ: Omnibus

タイトル: The Art of the Baroque Trumpet  vol. 4

      Virtuoso Concertos

演奏団体: Nils-Erik Sparf / The Drottningholm Baroque Ensemble 

Trumpet: Niklas Eklund

収録曲目: Trumpet Concerto in D (Joseph Arnold Gross)

      Trumpet Concerto No.2 in C (Michael Haydn)

      Trumpet Concerto No.2 in D (Johann Melchior Molter)

      Double Concerto in Es for trumpet and oboe (Johann Wilhelm Hertel)

      Trumpet Concerto No.2 in D (Georg Philipp Telemann)

      Overture to “Atalanta” (George Frideric Handel)

録音年月: 1997. 6  Stocksund, Sweden 

レーベル: Naxos 8.553375 

コメント: エクルンドのナクソスの第4集はコンチェルトを集めたもの。しかも難曲ぞろいときている。世の中的にはバッハのブランデンブルク協奏曲2番がトランペットの最高音を要求される曲(F管の第18倍音の実音g’’’)と思われているかもしれないが、実際はバッハより後の時代、モーツァルトのすぐ手前のロココ時代のオーストリアがその頂点にあった。このCDに収められているミヒャエル・ハイドン(高名なヨーゼフ・ハイドンの弟)のコンチェルトでは第22倍音(D管だと実音g’’’)まで吹くように求められる。これをエクルンドは音楽的な流れの中で音色を犠牲にせず吹ききっているところが希有な素晴らしさである。それ以外にもグロス、モルター、ヘルテルと高飛び競技ばかりが続いているが難なくクリアしていて爽快ですらある。ただし、ずっと聴いていると、自分が吹いたわけでもないのに妙に気疲れしてくるから不思議なものだ。

お奨め度: 推薦盤


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