演奏会3つ終了
ちょっと立込み気味の演奏会が終了して一段落ついた。
まず9/27のラモーのオペラ「レ・パラダン」(練馬文化)
これは昨年末、源造さんに「9月にラモーのオペラやるんだけどさあ、ホルン2本がけっこう活躍する曲なんだよ。たかしさん、誰かホルンの人知らない?というか、たかしさんホルン吹けない?」
と訊かれ、パルテノペでちょこっとホルンを吹いた後だったこともあり、「吹けない?」って言われたら「吹けます」って答えたのがその始まり。1番はパルテノペでもご一緒した大貫さんにお願いした。
楽器はまた大貫さんからお借りして(しかもヴェルサイユピッチ用の替え管も作ってもらい)いたものの、楽譜が届いてさらってみたらこれがなかなか大変そう。まず音がとれないし、低音をきちんと鳴らすのに一苦労。やっぱりホルン本業の人にお願いすべきだったかとも思ったが、パート練のときに大貫さんからダメだしもなかったし(というかあきれてサジを投げられていたんだとは思うけれど)、厚かましくも本番に臨むことにした。
オペラは楽しい。しかもバレエ付きは初めて。今までやったことのなかったラモーの世界にどっぷりと浸っていい経験だった。危惧された自分の出来は本番ではまあまあ健闘したほうだろうか(と自分には甘い評価)。惜しむらくはもっとお客さんが入っていたら良かったのに、ということかな。自分も観客動員に貢献すべきだったんだろうけど、いかんせんちょっと値段が張るのと、初参加でどんな出来になるのか(舞台とかバレエとか)わからないまま直前リハ→本番に突入してしまったので自信を持ってお奨めしなかったのがいけなかったね。
ホルンから開放されて1日おいて今度はバッハのカンタータの本番があった(9/29 本郷教会)。場所・企画はいつもながらの慣れたものなのでオペラと違い心得たものなんだが、曲がカンタータの130番というのがくせ者。ラッパ3本のかなり大変な曲なのだ。これは以前(2006年)にターフェルムジーク鎌倉の教会カンタータ連続演奏会で演奏したことがあって、かつまた同じく難曲の119番とのカップリングだったこともあり、猛烈に練習した思い出の曲。そのときの録音を聴きなおしてみると意外とちゃんと演奏できているのにびっくりしたり。
再演とは言っても付け焼き刃では太刀打ちできないので、この曲についてもホルンと同時並行でだいぶ前から毎日さらうことにした。練習を重ねても、年のせいか、かってのようなスタミナやテクニックが取り戻せない日々だった。かなり落ち込む。
しかし、さらう以外に道はないよね。スタミナについては3番に強力ハイノート助っ人の上倉さんがいたので、数カ所替わってもらうことにして負担を軽減。おかげですごく楽になった。あとは細かい音符だけれど、とりあえずとりこぼしはなく形にすることはできたかな。
後で録音を聴いてみると納得のいかない部分が多々あるが、今のところの実力はこんなものということか。
そんなこんなで厳しい本番が2つ続いたのでその後のモーツァルトの交響曲(リンツとプラハ、10/5 HakujuHall)は力を抜いて楽しく練習・本番を迎えることができた。今回は(ステージに向かって)ホルンが左、ラッパとティンパニが右という配置だったので、コンマスを正面から見ながら演奏できる(いつもは背中を見てる)のがラッキーだったということも楽しさの要因の一つにあった。また2nd Vnを聴きながら合奏するというのも新鮮な体験だった。いや、思い起こせば第九のときもそうだったか。でもMATでは今までなかった配置だったのでね。
使用した楽器はラケのクラシカル、マウスピースはBL3。これが今のところ自分にとっては古典派を演奏する時の最強の組み合わせだ。信頼できる楽器とマウスピースだと迷うことなく思いきって演奏できるのが強み。2ndの中村肇さんのエッガーのクラシカルとの相性もいいし、ラッパとティンパニでいいサウンドを作り出せたんじゃないかと思う(自画自賛)。
これもお客さんの数がもっとあれば、と思わなくもなかったけれど、自分としては多くの方に来ていただけたのでありがたかった。12月のモツレクは定番の企画でもあり頑張って集客しよう。
さて、次は11月のメンデルスゾーン「エリア」。これもクラシカルトランペットで演奏予定。替え管総出動になるのが今から楽しみだ。
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