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2014/12/31

ふと気がついたこと

昨日、次回「これしかない」のデザイナー*と打ち合わせをしていて、「あ、自分がしたいことはこういうことだったのか」とちょっと目が覚める思いがした。つまりこういうことだ。

次回のコンサートでは大げさに言うと自分の音楽(トランペット)人生の区切りという意味を込めて、今まで取り組んできた音楽や楽器を一通りおさらいをして集大成したいという気持ちがある。そこで大まかに次のような4部構成を考えている。

1. モダンのブラスアンサンブル。これは社会人になってから20年ほどオケの新響と平行して力を入れていた聖バレンタイン・ブラスアンサンブルの活動を総括したいという想い。(20世紀イギリス音楽)

2. 時を一気に戻って初期バロックの音楽。97年からモダン楽器を捨ててコルネット1本に絞った時期のレパートリー。団体としてはアンサンブル・パスタイムや「なかなかや」で取り組んだ曲たち。(17世紀イタリア音楽)

3. 2003年頃から軸足を移して今に続くバロック/ナチュラルトランペットの音楽。作曲家としてはバッハやヘンデルの声楽付きの曲が主体だ。(18世紀ドイツ/イギリス音楽)

4. そして古典派のトランペットの重要なレパートリーであるハイドンやフンメルのトランペット協奏曲。これをそれら作曲者が想定したキイトランペットで演奏したい。(19世紀オーストリア音楽)

それぞれかっこ()の中に時代と音楽の国籍を入れてみた。そういう括りの4部構成ですよと。確かに分類はしているけれど聴きてにはどうもピントこないかも。それで発想を変えて次のように定義してみたらどうかと思ったのだ。

1. Brass Ensemble
2. Canzon & Sonata
3. Cantata, Opera & Oratorio
4. Concerto

うん、この方がコンサートの中身を把握しやすいかも。

そこで冒頭の気づきとなったのである。つまり、ここには通常トランペットが活躍する交響曲やオーケストラ曲が入ってない。あ、自分はこの20年ほどそういうレパートリーをやってなかったんだな、と。モダンオーケストラでのシンフォニーならプロからアマまで沢山の団体が取り上げている。天の邪鬼な性格なのか、それは避けて人があまりやってないジャンル、楽器にトライしてたというわけだ。
相場でも「人の行く裏に道あり花の山」と云うではないか。確かに脇道にそれることで得られたことは多かったように思う。それを何とか人に伝えられるよう、コンサートまで納得の行くまで準備をしたいものだ。

*娘その2のこと

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