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2015/02/15

ロ短調の副産物

カンタータ・ムジカのロ短調ミサ終了。

自分の演奏を顧みると、現時点での実力はそれなりに出せたんじゃないかと思う。ただ目指していたもの(2つ)に照らし合わせて考えると、第1点の「コントロール」された演奏というにはまだまだ至らないものだった。課題繰り越しだな。

ところで。この演奏会のためのリハの最中に思いがけない発見があった。それは補正孔の使い方。今回使用した楽器はEggerのロングタイプで補正孔は4つある(補正孔についての説明はこちら)。ロ短調ミサで頻繁に出てくる高音域のうち、僕の楽器だと第13倍音(音階読みでラの音)と第15倍音(シのナチュラル)はどうしてもピッチが低めになってしまう。これを解決する方法が見つかったのだ。

それは、13倍音の場合、通常のAホールに加えてオクターブホールを、15倍音の場合、通常の7度ホールに加えてAホールを同時に空ける。というもの。永年バロックトランペットを使っているのに一緒に2つ空けてみるっていうのをなんで今までトライしなかったのか、我ながら意外な気がした。

結果としては13倍音は若干シャープになりすぎるきらいはあるものの15倍音はピタリと音程がハマる。13倍音も上の音から下がってくるときは不要だが下から上がってくるときは有効かも。今後も使えそうな感じだ。特にGratiasなど高音の伸ばしが裸になるところでは威力を発揮する。VivaldiのGloriaの最終楽章とかでも使えそう。

ただし注意点は早いパッセージで使わないこと。慣れない同時2つ空けをしたりしているとフィンガリングが混乱して余計な破綻につながる危険性があるね。

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