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2015年6月

2015/06/30

ゲルマン国立博物館に思う

先にレポートはしたが、今回訪問した博物館の中で内容、展示共に最高だった。

しかし、しばらく気づかなかったけれど、ここは「ゲルマン」博物館だから、基本的にドイツのもの主体の展示だった。たくさんある弦楽器の中にクレモナ製をさがそうとして、うかつにもそのことに気づいたのだった。だからトランペットもイギリスのものやフランスのものはなく、だからと言って物足りないかというとそんなことはなく、むしろドイツのものだけでこんなにあるのか、と圧倒されるくらいだった。

ということはここにある美術、彫刻など他の膨大な展示品もそうなのだろう。大英博物館やメトロポリタンのように古今東西、あらゆるものをコレクションにして「どうだ!」とばかりに繰り広げるやり方の対称にある気がした。Heinrich Deutsche!とでも言わんばかりに。

トランペットに関していうと、ここニュルンベルグは16世紀から、それこそ「世界的な」トランペットの生産地だったわけで、最盛期には欧州各地の宮廷から注文が殺到して(しかもマイスター制度やギルト制は厳しく新規参入者を制限していたから)銘器の誉れの高かったハース家やエーエ家はかなり裕福なくらしを享受できていた。

しかし王政の衰退と音楽の大衆化に伴い、そうした特権は過去のものとなり、贅を凝らした華麗な装飾に高いお金を支払ってくれたお客様もいなくなったため、楽器自体も民主化して簡素なもの、機能的なものが求められるようになっていった。楽器がそうであれば奏者も同じ流れであったに違いない。ライヒャのようなスーパープレーヤーがもてはやされる時代は過去のものとなってしまった。

ここに展示されているものは、そうしたトランペットが一番輝いていた時代にフォーカスし、そのあとの古典派以降の時代については他の博物館にその任を譲っているというわけなのだなと思った。

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2015/06/29

Trumpets in Museum (Nürnberg: Germanisches National Museum)

今回巡る博物館の最後はニュルンベルグにあるゲルマン国立博物館。僕の愛器のバロックとクラシカルのトランペットを作ってくれたマルクス・ラケ氏の勤め先でもある。彼はちょうど夏休み中だったので会うことが叶わなかったのは残念。

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建物の中に入ると学生とおぼしき若者たちがホールでバロックの生演奏をやっていた。チェロ立奏の工夫が面白い。

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さて、広大な博物館の中の楽器展示の部屋の場所を訊いてそちらにむかう。

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この説明書きに書いてあるようにフォルテピアノなど鍵盤のコレクションも多いし、クラシカルクラリネットなど木管も充実している(この館のディレクターの Frank Bär 氏がその専門家ということも影響しているようだ)。ただし僕の目当てはトランペットなどの金管楽器。ワクワクしながら中に入る。

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最初に目に入って来たのがこれ!展示の仕方が今まで訪れて来た博物館と全く違って見事なものだ。

ここは展示順じゃなくてメーカー順で紹介していくこととする。

まずエーエ

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3 Naturtrompeten

Johann Leonhard (III) Ehe, Nürnberg 1746

これこれ、これが見たかった。エッガーを始めとしていろんなメーカーがコピーしているのがこのエーエだ。3本の中の1つがとりわけいい音がするんだとバークレイ氏が言っていたけれど、どの1本なのか訊いとくのを忘れてしまった。

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Naturtrompete

Friedrich Ehe, Nürnberg  um 1720

この楽器はとりわけ管長が長かった。ひょっとするとB管だったのかもしれない。

次にハース

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Narurtrompete

Johann Wilhelm Haas, Nürnberg  um 1700

左の写真で一番上にあるのがハースだ。ハースのトランペットはこれ1本のみだった。上の方だったので若干写真が撮りづらかった。僕の持っているラケ氏製作のバロックトランペットはこれがモデルだと思う。

左の写真で真ん中にあるトランペットは別のメーカー。

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Naturtrompete

Michael Leichamaschneider, Wien 1724

次にKodischが2本

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Narurtrompete

Johann Carl Kodisch, Nürnberg um 1700(2本とも)

この楽器は格好良かった。上下に2本吊るされているがパーツで撮っている写真は最初の3枚が上の楽器、次の3枚が下の楽器だ。ベル(ガーランドのところ)がすごく広がっていて真横から見るとこんな感じ(上下の順)

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次にミュンクヴィッツ氏のHPに詳しい解説があるBirckholtzのトランペット

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一番最後のきれいな楽器はミュンクヴィッツ氏が復元したもの。

次の二つは珍しい、コイル状のトランペットとカン・トランペット。カントランペットは名前の通り管がカンの中にぐるぐる巻きで入っているのだが、図表以外に現物を見たのは初めてだ。

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Jäger trompete (Hunting Trumpet)

Balthasar Fürst, Eliwangen, 1770

Büchsentrompete (Can Trumpet)

Adam Buchschwinder, Eliwangen, 1731

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ちょっと時代を下って19世紀の楽器の展示を見てみよう。

Naturtrompete という表記ではなくKavallerietrompete (Cavalry Trumpet)として展示されていたもの

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Kavallerietrompete

Carl Gottfried Glier, Markneukirchen, beginn 19c

これはこじんまりとしたサイズ。Es管くらいなのではないだろうか。(ピッチの表示がないのが残念)

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Kavallerietrompete

Michael Saurle, München, um 1825

この楽器は大きかった。多分B管くらいあったのではなかろうか。

の写真

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次にインベンションとキイを

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Inventionstrompete

Johann Gottlieb Roth sen., Adorf, 1836

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Klappentrompete

Deutschland oder Österreich, um 1830

並べて展示してあったのでベルなど比較しやすかったのだが、ベルの形状はインヴェンションもキイも同時代ということもありほとんど同じように思われた。

最後に珍しいところでバロックトランペットのミュート(オリジナル)の写真を。

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実は今帰りの便のドバイでのトランジットの合間にこの記事を書いている。そろそろPCのバッテリーがなくなってきたのでこのへんでアップしておこう。

トロンボーンとホルンについても豊富だったのでまた別稿で紹介ということで。

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2015/06/28

目論み通りにはいかないもんだ

チェコのオロモウツからプラハに向かう特急列車でのこと。

プラハからそのまま長距離バスに乗り継いでドイツに行く予定の僕にとってはもうチェコの貨幣は不要だった。

今回は結構無駄無く行っていて、ユーロからチェコのコロナに両替した紙幣はすべて使い切り、コインがいくつか手元に残っているとう状態だった。

これもうまく消化してしまおうと食堂車に行く。チェコはビールが安いのだ。コインだけでも充分足りるはず。
と思ったが残念ながら若干足りない。されどビールは飲みたし。

チェココロナと併記してあったユーロでの値段は1.2ユーロだった。財布の中のユーロコインを探したが1ユーロコインの手持ちがなかったので、つい日本のレジ精算の感覚で2.2ユーロ(2ユーロコイン1つと20セントコイン1つ)をビールをついでくれた女の子に渡す。当然1ユーロのお釣りを期待してのことだ。

その子は黙って受け取るとレジで計算してコロナ貨幣を出しお釣りをくれようとする。

「いやいや、ユーロはないの?」
「チェココロナだけです」

なんだ、そしたら2ユーロコインだけ受け取って80セント分だけのお釣りをくれればいいのに。
僕が20セントコインを引っ込めて釣りを再計算してもらったことはいうまでもない。

若干増えたコロナ貨幣はプラハ駅のコーヒーショップで無事に使い切ってすっきりした。

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2015/06/27

やってもうた(その3)

旅が終わりに近づいて気が緩んだのか、またやってもうたのハプニングがあった。

今日は移動の日。クロムニェジーシュからフーリン、オロモウツと乗り換えてプラハまで戻って来た。プラハから今日の目的地のニュルンベルグまではDBの長距離バス。チェコの鉄道もDBのバスもWiFi環境が整っていてなかなか快適だ。

バスの中ではマイスタージンガーは長過ぎるからヤーコプス指揮の魔笛をiPodで聴いていたらぴったり目的地前でオペラも聴き終わり、さらに気分が良い。

バスを降りて、地下鉄でホテルに移動しようとして券売機の前でお金を出そうとしたら、

ない。

ジーンズのお尻のポケットに入れていたはずの財布が、ない。

何が入っていたか、即座に考える。キャッシュカードとクレジットカードが3枚、運転免許証に健康保険証。多少のユーロの現金。無くなったら痛いのは運転免許証かあ、パスポートは無事で良かったあ、などと瞬時に頭を巡らせる。
スラれたというわけではない。多分下車するときにバスの中に落っことしたのだろう。

急遽バス停に戻って乗って来たバスを探すものの、とっくにバスの姿は見当たらず。あわてて中央駅のインフォメーションに行きく。バスがDBので良かったとこのときはつくづく思った。

窓口の女性がバスの関係者に電話を掛けて、探すのに協力してくれた。
返事を待つこと5分くらい。バスの運転手が見つけて保管してくれていることがわかり、ほっと一安心。
窓口の女性が、バスの営業所まで今日中に取りにいけば大丈夫という。どれくらい遠いの?と訊くと、タクシーで20分くらいだとか。

Ich habe keine geld.(一文無しなんだ)

大学1年の時に覚えたフレーズをそのまま実際に使うとは思ってもみなかった。

窓口の女性は親切に、じゃあ、地下鉄とバスを乗り継いで、住所はここだから乗る電車とバスはこれね。と時刻表をプリントしたものを添えて親切に教えてくれた。
こちらの乗り物は検札がこないかぎりチケット無くても乗れるというのが幸いした。言われる通りバスの営業所まで荷物を抱えて往復、無事に財布をゲットしてことなきを得た。

予定時間を大幅に遅れ、疲労困憊でホテルに到着し、近くのバーで飲んだヴァイツェンビアーの美味かったこと!
<@>

それにしても今回はつくづく幸運が重なったと思う。乗っていたのが電車じゃなくバスだったこと。乗っていたバスと座席番号を特定できたこと。ニュルンベルグが終着地だったこと。
電車の途中下車だったらこういう訳には行かなかっただろうし見つかったとしても即座に回収はできなかっただろう。

これ以上ハプニングのないよう、うちに帰るまで気を引き締めて旅を続けることにしやう。

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2015/06/26

Archive in Kroměříž

今回チェコまで足を伸ばしたのはこれが目的だった。

求めるものが得られるのかどうかの公算はなかった。でも、とりあえず行ってみないとわからない、今後行けるかどうかもわからないし、ということで旅程だけは組んだのだった。
目的地はプラハから南東に240kmくらい行った先、クロムニェジーシュ、ここの宮殿に膨大な蔵書があり、特にこの地の宮廷楽長であったビーバーやヴェイヴァノフスキ(彼はトランペット奏者でもあった)の楽譜のオリジナルがあるのだ。
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これが宮殿の入り口。160コロナで城館および庭園の入場券を買うと、14時から館内のエクスカーションツアーがあるというのでそれに参加した。案内の若い女性の解説は全てチェコ語。チェコ語を理解しない僕にはバインダーに挟まれた英語の解説書を貸してくれた。
狩猟部屋や応接間、ロシアのツアーとの面会所や、オーストリア帝国の憲法制定会議場など、立派な部屋が並ぶ。2階に上がると映画アマデウスで使われたホールもあった。

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彼女の解説が丁寧だったこともあるが、ツアーは2時間以上かかっている。いいかげんちんぷんかんぷんなチェコ語に飽きてきたころ、最後のところにその古文書蔵書室はあった。

それまでカメラはダメということだったけれど、「ここを見るためにはるばる日本から来たんだ」と説得し無理して撮影許可を得る。

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蔵書を手に取って確かめる訳にはいかなかったが、ディスプレイにいくつか譜面があった。

ヴェイヴァノフスキー(Pavel Josef Vejvanovský 1639-1693)

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譜面はしかもトランペットのソナタ a4だ。

H. I. F. ビーバー(Heinrich Ignaz Franz Biber 1644-1704)

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シュメルツアー(Johann Heinrich Schmelzer 1623-1680)

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彼自身はこの地に来たことはないらしい。3枚目の楽譜はウィーンで出版されたもの。この曲は我々TuPcTの第2回目の演奏会のときに取り上げた。

ムファット(Georg Muffat 1653-1704)

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その他にもモーツァルトやベートーヴェン、ディッタースドルフの直筆の楽譜が展示してあった。

ヴェイヴァノフスキーの楽譜はここに眠っているんだね。これが見られただけでも充分満足、ここまで来て良かったと思った瞬間。

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2015/06/25

やってもうた(その2)

旅行には失敗やハプニングがつきものだけれど、今回はどうやらコンサート関係がそのようだ。

今日はプラハ国立オペラでドヴォルザークの「ルサルカ」を観る予定でチケットを押さえていたんだが、チケットを受け取りに劇場のBOX Officeに行くと「ここではありません」とのこと。どうやら僕はいくつかあるエージェントの一つで買ってあったらしく、別のところに行ってチケット引き換えするべきだった模様。しかももう引き換えの時間は過ぎているとか。

なんとかなりませんかと窓口の女性に粘ったところ責任者とおぼしき女性がでてきて、エージェントには確認できたから入って聴いてもいいよ、とのことでほっと安心。

高揚した気持ちでボックス席でオペラが始まるのを待っていると、係の人がやってきて「ここは別の人の席だ」という。多分僕のがキャンセルと見なされてダブルブッキングになったんだろう。

「でもさきほどは大丈夫って言ったじゃないですか」
「いやあなたのは予約が確認できただけであってリアルチケットを持っていないとダメだ」

とかなんとか。もうオペラが始まる直前だったので「じゃあ聴いてていいよ」ということになった。

ところが1幕の途中でまた呼び出しを受ける。やっぱりダメだから新たに別のチケットを買えという。だったら最初にBox Office でそう言えばいいじゃないか。買うのはやぶさかではなかったが、その経緯に腹が立っていたので「もういい!」と言って残りは聴かずに帰ってきた。ルサルカは今日のためにパリオペラ座での公演のDVDを観てた(しかも再度予習のために昨日も見直した)からもういいか、という気分だったし。

時間が予定より早めに空いたからTrpts.さんお奨めのレストランに行って1/4ダックを美味しくいただいて溜飲を下げた(なんだかいつもこのパターンのような気も)。

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Trumpets in Museum (Praha: Czech Museum of Music )

プラハにある国立博物館のひとつ。チェコ語の表記は České muzeum hudby 。最初はあまり期待してなかった(失礼)のだが、金管古楽器のコレクションも充実していた。

Entrance_2

非常に残念なことに館内が暗く、写真を撮るのに最適という状況ではなかったけれど、これでも頑張ったつもり。

まずはバロック時代のコレクションから

1all

薄いすりガラスを挟んで裏表に楽器が架けてあったので見づらいが順番に行ってみよう。

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Clarino trumpet

Wolf Magnus Ehe, Nürnberg, 2nd  Half of 18c

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Clarino trumpet

Johann Leonhard Ehe, Nürnberg, c.1700

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Clarino trumpets

Carl Friedrich Riedel, Dresden 1753 (2本とも)

2all

さきほどの裏側

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Clarino trumpet

Jacob Schmidt, Nürnberg, probably between 1670 and 1700

22aboveall 22aboved3 22aboved2 22aboved1

22downall 22downd2 22downd1

Clarino trumpets

Joseph Anger, Kraslice c. 1750(2本とも)

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Clarino trumpets

Johann Heinrich Vogel, Nürnberg, 2nd half of 18c(2本とも)

かわいそうにVogelの1本はベルにいたるところの傾きが曲がってしまったまんまだ。リストアしてまっすぐにしてあげればいいのに。

これに限らずここの博物館はメンテがどうなんだろうかと思わされる面があった。楽器の名称が違っているところもあったし。

次のボード行ってみよう

3all

31all 31d2 31d1

Clarino trumpet

Johann Adam Bauer, Prague, probably between 1810 and 1840

3basstrp

Bass trumpet,

Johann Adam Bauer, Prague

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Keyed trumpet

Ignaz Hüttl, Kraslice, 1st third of 19c

このキイトランペットは5つ孔だね。

次の2つのボードはチェコの楽器メーカーによるものだった。

4all 4explain

4inventionleft_2 4inventionright

Invention trumpets

Václav František Červený (1819-96), Hradec Králové (2本とも)

次のボードのメーカーは聞いたことのないものだった。

5all 5explain

以上5つのボードに分けて展示してあった。

やはりここでも時代が下るにつれて楽器の装飾が簡素化しているのが見てとれた。むしろバロック時代が如何に花形楽器だったかということなのだろう。

今日のおまけ

2pauken

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2015/06/23

Trumpets in Museum (Leipzig: Grassi Museum)

GRASSI Museum für Musikinstrumente der Universität Leipzig

ライプチヒ大学のグラッシ博物館の中に楽器博物館がある。ナチュラルトランペット吹きにとっては見逃すことのできないコレクションだ。

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建物も立派。楽器博物館の中は ルネサンス→バロック→クラシカル→ロマンティック→19世紀末→20世紀 と時代順に展示されていた。従って写真も時代順に紹介しよう。

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Langtrompete

Johann Wilhelm Haas, Nürnberg, end 17c

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Trompeten

Johann Wilhelm Haas, Nürnberg um 1715

上下2本とも同じ時の作品らしい。

上のトランペットの細部はこちら

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下のトランペットの細部

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次のトランペットはエーエの製作だそうだ。同じものが2本あった。

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Trompete

Johann Leonhard Ehe, Nürnberg um 1735, from Schwidnits Church

少し時代が下ります

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Langtrompeten in D

J. H. Sterner, Nürnberg um 1820

ベルのリムのところに星があるのは作者の名前にちなんでのことらしい。きちんと写真に納めてなくてすみません。

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Klappentrompete in G

Carl August Müller, Mainz um 1830

見ての通り6つキイ、左手操作のタイプ。

この頃になるとトランペット作りもニュルンベルクだけではなくなってきたようだ。

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Langtrompete

Johann Gottfried Korsten, Dresden um 1855

それとともに装飾なども簡素になって気品さが失われてきている気がする。トランペットのステータスの降下と無縁ではあるまい。

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Langtrompete

August Eshenbach, Dresden um 1870

展示も他の楽器といっしょくただし(笑)

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というわけで見応えのある博物館だった。

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Trumpets in Museum (Leipzig: Bach Museum)

2カ所目はライプチヒのバッハ博物館に展示されていたもの。

バッハ博物館はJ. S. Bach ゆかりのトーマス教会の側にある。

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ここに1本だけナチュラルトランペットがあった。

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Trompete

William Haas, Nürnberg, um 1730

説明板にあるようにこの楽器はこの博物館のものではなくて、次に紹介するグラッシ博物館から借りて来ているものらしい。こんなところにハースのオリジナルが!とびっくりしたけれど、なるほどと納得した。

バッハがトーマス教会のカントルとして赴任してきたのが1723年だから正にバッハの時代の楽器と言えよう。

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2015/06/22

やってもうた

大失態


バッハフェストのファイナルコンサート、トーマス教会でのロ短調ミサ。時間に余裕をみてホテルを出て教会に向かうと教会の周りには誰もいなくて中から音が聞こえる。「あれ?リハーサルしてるのかな?」と思ったら開演時間を間違えたことが判明。


8時じゃなくて18時開演だったんだね。


慌てて教会にすべりこんだけど、聴けたのはSanctusから。

あ〜あ。せめてCredo から聴ければよかったのに。


でもBach Collegium Stuttgart は(知らなかったけど)モダン楽器だったからまあいいか。トーマス教会ではゲバントハウスオケとトーマス青少年合唱団の74番も聴けたし。


やむなくTrpts.さんお奨めのレストランの一つ Weinstock に行って夕食。すごく美味しくてコンサートを聴き逃したことも帳消しになった。

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2015/06/21

Trumpets in Museum (Halle: Handel House)

今回のドイツ・チェコ旅行で出会ったトランペットたちを紹介します。最初はハレのヘンデル博物館

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訪問したのは6月20日土曜日の朝。開館直後だったからなのか、先週までのヘンデルフェスティバルが終了したからなのか、僕が見学したときは他のお客さんたちはいなくてほとんど独占状態だった。

(以降、写真のあとに楽器の説明という順にします)

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Langetrompete in D

von Balthauser Fürst um 1762, Nürmberg manner

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Langetrompete in D

von Johann Caesar um 1810, Mitteldeutchland, Saxen manner

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Klappentrompete in G

Böhmen/Vogtland um 1830

写真に見る通りこのトランペットは7つのキイがついており、それを左手で操作するタイプだった。見た目G管より長い気がするんだけれど、どうなんだろう。

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「トランペットができるまで」という展示もあり、前日までワークショップでラッパ作りで格闘していた自分にはとても親近感の湧くコーナーだった。

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2015/06/20

ITW の動画(ご参考)

ナチュラルトランペット製作のレポートは終了したけれど、写真と説明だけでは様子が伝わらないかもしれないので、2006年にロストックで録画されたYouTubeの動画を添付しておこう。

今までの説明と合わせて見ていただければ。

デモンストレーションでのバークレイ氏の説明が9年前も今年もほとんど同じだ。とは言っても17世紀の工法で作っているのだから考えてみれば当然と言えば当然だね。

面白かったのは、最後のアセンブリのデモのところでセラフィノフ氏とバークレイ氏が組んで説明しているとき、バークレイ氏がちょっとしたギャグを入れて皆の笑いを誘った。

S:ボブはここでいつもこのジョークを入れるんだ
B:そう
S:何回目だっけ
B:これで21回目かな(笑

講師陣たちも毎年ワークショップを楽しんでいる。同じことをやっていても毎回毎回が新鮮だと言っていた。いいよね。

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2015/06/19

ITW Report(Day 5)

楽しいワークショップもあっという間に最終日。今日は半日の予定だ。楽器本体は全員出来たので、今日はチューニング用のパーツの作成(ナチュラルトランペットはチューニング用のスライドがないので短い管を継ぎ足して音程の調整をするのだ)が残された主な作業で、あとはみんなでアンサンブルをしてお仕舞いという予定。

作業に入るまえにまた受講生の紹介をしよう。まずは一挙に地元ドイツ人たち。
・17歳と15歳の兄弟、Malte と Sven (Freiburg, Germany)

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北欧系の名前だね、と言ったら親もずっとドイツなんだと言われてしまった。一日の作業が終わったあとに僕がラッパを練習していたら、いつも興味深そうにその模様を眺めていた。人なつこくていい子たちだった。

・親子で参加していた Bodo と Gordon (Wesselstorf, Germany)

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Gordonは学校の試験直前ということでワークショップも欠席がちだったんだけれど、きちんと作り上げててびっくりだった。父が手伝ったのかも。Bodo は彫刻も見事で「すごい上手だね」と言ったら、自分はエンジニアだからこういうことには慣れているんだ、と言われた。なるほどー。ワークショップが終わって駅までBodoが車で送ってくれたんだけれど、その途中で道に迷ったのもいい思い出だ。

・もう1人、こちらも金属加工に慣れている1人、Steffen (Korswandt, Germany)

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慣れているもなにも、本業は車の修理工なんだそうで、これくらいの作業はきっと朝飯前だったに違いない。道理でみんな作るのが早かった訳だ。

・次の二人は僕と同じ金融関係。まずは金融コンサルタントをしている Karl-Heinz (Erzhausen, Germany)

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彼は異様に楽器の磨きにこだわっていて、1人つや消しで仕上げていたのが印象的だった。

・もう1人の同業者は Matthias (Frankfurt, Germany)

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パーティのときに初めて知ったんだけれど、彼はなんとブンデスバンク(ドイツ連邦銀行、日本の日銀にあたる)に勤めているそうだ。パーティではユーロの行く末とかギリシャ問題とか決済方法の変更とか、なんかラッパとは全然関係ない話ばかり3人でしていた。Matthias は立場上なのか EU の擁護者だったけれど、コンサルタントのKarl-Heinz は国民が税金をろくに納めないようなギリシャはお荷物だから早くEU脱退してくれればいいんだよ、とお上と民間で意見が分かれるところも面白かったなあ。

あとはフランス人が二人、

・Jean-Marc (Paris, France)

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彼と英語で会話すると(いやそれしか方法はないのだが)そのフランス語なまりの英語がジャン=フランソワにそっくりでびっくりする。母国語が何かによって英語のなまりは似てくるね。そういえばイタリア人のGiorgioが「きちんと僕の名前をジョルジオって発音してくれるのはTakashiだけだ」と言ってたっけ。

・もう1人のフランス人は 以前にも紹介した Guy (Bergheim, France)

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プロのトランペット吹きは彼1人。ラッパ吹きなのに(というと失礼だが)作る方も上手だし、進捗も1番2番を争うくらい早かった。なんなんだろうね、あの器用さは。

Day 3 の日記に3人紹介したから、これで僕を除く12名全員の紹介が完了。

** 作業17:チューニングビッツ **

チューニングビッツはいくつ作っても良いのだが、標準パターンでは直管を4つ、全音下げる用途のCクルークを1つ作ることになっていた。うちCクルークは360°曲げるのは大変なのであらかじめ曲げてあるものをミュンクヴィッツ氏が用意してくれていたからあとは各自仕上げをするだけで良かった。

まずは図面に当ててパイプを必要な長さにカットする。

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バーナーで熱して片側を拡げ、もう片側を絞り込む。

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先端に羽を付け、磨いたら完成

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全員の作業工程がほぼ終わったのでワークショップの締めくくりとしてアンサンブル曲を演奏して楽器を作り上げた喜びをかみしめる。

曲はセラフィノフ氏が作曲したラッパ4本編成の「ケンブリッジ組曲」。写真手前の白いシャツを着ている女性はセラフィノフ氏の奥さん。旦那と同様プロのホルン吹きだ。

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** ファイナル・セレモニー **

ランチを食べた後にワークショップ修了証書の授与があった。

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今日のおまけ:

慣れない金属加工&楽器製作の作業だったけれど、なんとか曲がりなりにも演奏可能なナチュラルトランペットができたのは講師陣の親身な指導と、伝統的かつ効率的に作業ができるよう考案された工具のおかげだと思う。最後にお世話になった道具たちを。

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以上で5日間にわたったナチュラルトランペット製作ワークショップ 2015のレポートを終了します。

連日お付き合いいただきありがとうございました。

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2015/06/18

ITW Report(Day 4)

もう組み立て寸前という段階までくると、みんな俄然早く作り上げたいと気がはやるのか、僕が始業5分前に部屋に着いたときには既に僕以外の全員が揃っていてそれぞれ黙々と作業をしていた。

** 作業10:ガーランドとリムの溶接 **

作業6と7で作ったガーランドとリムをくっつける。きちんと正確な場所に接着するように特別な台に載せてデバイダーでガーランドにつけたラインとリムが平行になっているかを確かめる。

これに限らずいろんな工程においていろんな器具が用意されている(過去の経験の賜物)ので便利に間違いなく作業が進められるのはありがたいことだ。

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溶接にはソフトシルバーを使用した。溶接したあとはみ出した余分な銀を削り取り、鋏でギザギザの山型模様を作る。

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** 作業11:ガーランドの取り付け **

出来上がったガーランドをベルにくっつける。ガーランドをベルに通し、リムからはみ出た部分をハンマーでベルの内側に叩いて固定する。溶接はしないのだ。

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** 作業12:ループ(Loop)の作成とボウへの溶接 **

段々細かいパーツになってくる。ループとは前後2つのボウについている小さな輪っかのことで、楽器に旗を下げたりする時に使うものだ。もちろん現代ではコンサートのときに旗を垂らしているラッパ奏者はいないけど(笑

この溶接にもソフトシルバーを使った。

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** 作業13:余分なパイプのカット **

Day2のレポートの冒頭に載せた写真の2枚目は実物大の設計図でもある。この図面にベルやヤードを当てて余分な部分をのこぎりで切り取る。

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** 作業14:ベルに穴を空ける **

ベルに孔をあける?と聞くとギョッとするかもしれないが、ニュルンベルグタイプのナチュラルトランペットはベルとボウを溶接しないでワイヤーでつなぎ止めているだけなのだ(これに対してイングランドで作られていたタイプはここが溶接留めになっている)。そのワイヤーを通すための細い孔(1mm)をあける作業。機械のドリルを使うからあっという間に済んで作業と言えるほどのことでもないけど。

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さて、これでパーツは出来上がり。ヤスリで磨いていよいよ組み立て作業に移る。気持ちが前のめりになるねえ。

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<閑話休題>

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今まで紹介しなかったことだけれど僕のお気に入りのプロセスがあるのでそれをここに書いておこう。それは冷却作業だ。金属加工ではバーナーを使って溶接したり、金属を熱して柔らかくしたり、ということを何度となくやる必要がある。実はそのあと必ず熱くなった部分を水で冷やすという行為をしている。熱くなった金属に直接触れるとやけどをして危険だからだ。

バーナーの側には大きな水槽があって、そこにパーツを入れて冷やす。熱くなった金属が水に浸かると "ジュッ"とか " チュッ"  という音がしてすぐ手で持てるような温度に下がる。何度もやるうちにこの音が好きになってきた(笑)

** 作業15:アセンブリ(組み立て) **

パーツを組み立てる。溶接はいっさいしない。なので出来上がったトランペットはいつでも分解することが可能だ。

ただし、11mmの円筒形のパイプをはめ込むには片側をほんの少し拡げ、もう片側をほんの少しすぼめる必要がある。それ専用の工具を使って組み立てていく。組み立ての際に5つあったフェレル(直径12mm)も差し込んでいく。

拡げる作業

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すぼめるための工具とその作業

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順番に管を差し込んでいき、先ほど開けたベルの孔にワイヤーを通してボウをくくり付け、トランペットらしい形になった。この時点で初めてマウスピースをつけて音を出すことができる。

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** 作業16:コード(紐)の巻き付け **

いよいよ最終作業となった。紐の巻き付けである。マウスパイプの部分とベルの側のパイプとの間に四角いかまぼこ板のようなものを渡し。それを紐でくくり付け固定する作業。紐は約5mあれば充分だ。この長さを測るのにこのワークショップに特別のやり方があった(バークレイ氏が実演してくれた)のだけれどもその詳細はマル秘ということにしておこう。

紐を巻くのは退屈な作業だから昔の人は歌でもうたいながら作業をした、と言ってバークレイ氏とセラフィノフ氏が実演してくれた。

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==== 完 成 ! ====

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ついこの間の写真がこちら。これが4日でこうなるとは想像もつかないよね。

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一番早かったのは17歳のMalteの楽器で今朝の9時過ぎ。僕は午後4時半に完成して、最後から数えて3人目くらいだったかな。ともあれ13名の受講生全員が4日目で全行程を終えることができた。素晴らしいことだ。いつもよりペースがうんと早かったと先生方もおっしゃっていた。みんなの集中力の賜物だね。

5時にはみんなで作り立てほやほやの楽器でアンサンブルができた。

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今日のおまけ:

我々がワークショップに使用した Handwerke のパーティが今日Schwerin の街中で行われていた。我々ITWのメンバーはそのパーティにお呼ばれしてファンファーレを演奏(もちろん出来立ての楽器で)、そのあとビールと食事を美味しくいただきました。

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2015/06/17

ITW Report(Day 3)

ワークショップも3日目になると個々人の進捗状況がばらばらになってくる。講師陣による作業のデモンストレーションも時間をおきながら随時行われるが、そのあと必ずしも全員が同じ作業にとりかかるというわけでもない。とりあえずデモを見て、また自分が今やっている作業に戻る、という感じになってきた。

今日は受講生をおいおい紹介しよう(個人情報の関係というわけでもないけれど、フルネームは避けてファーストネームのみということで)。
まず僕の右隣の作業台にいるThorsten(Hamburg, Germany)

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彼は趣味でクルムホルンとかショームなどの木管古楽器を作っているそうで楽器作りには慣れているし作業もていねいだ。このワークショップで金属の使い方を覚えたらクラリネットのキイの作り方などに活かしたいと言っている。Garlandに彫る文字は前の晩に清書してきたんだとか。隣でこんな文字を彫られると圧倒されるよ、ホントに。

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そのさらに右隣がスペインのカタルーニャからきた Karl (Catalunya, Spain)

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今日は日当りの良い外で黙々と作業をしていた。その彼が彫ったGarlandとFerruleはこちら。

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なんと "亀"。なんで亀なの?と訊いたら「僕らは初心者だから亀のようによちよちと、でも着実に進んで行きたいから」と言っていた。ふーむ、なるほどー。

今朝フェイスブックで友達にもなった Giorgio (Milan, Italy)

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彼は受講生の中でも一番製作ペースが早い方。今日なども「明日の朝には完成させて早く吹いてみたいんだ、待ちきれないよ」と言っていた。インマー氏のマスターコースを受講しているそうだ。

さて、紹介はこれくらいにして作業の説明を続けよう。

** 作業6:ガーランドの作成(その2)**

昨日作ったガーランドに線を入れて中央の二本のラインに挟まれた部分に好きな文字を彫って行く。

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ベルと反対側のふちには山型のギザギザで装飾するのも楽しい。

でも実際は思ったようなラインや文字を彫って行くのは至難の技だ。セラフィノフ氏がデモンストレーションしてくれたのは、ナイフを右左にぐりぐりとしながら進めていくやり方で、これが一番効果的でかつ安全(手が滑って指を切ったりしない)なんだそうだ。自分でやってみると確かに言われた通り。こういう教えがとてもありがたい。

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** 作業7:リムワイヤー(Rim Wire)の作成 **

ベルの淵に当たる部分。ここはワイヤーになっている。ガーランドに沿って接合部分が斜めになるようハンマーで叩き、丸くかつ平たくなるように作成する。文章で説明するよりも写真で見てもらう方が分かりやすいかも。

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** 作業8:フェレル (Ferrule) の作成 **

フェレルとは全部で5カ所、ヤードとボウをつなぐジョイント部分のことである。ヤードやボウは直径11mmだがフェレルになる部分は直径12mm である。まずは12mmの直管を作り、それを5つの短いパーツにカットする。

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これにもラインを入れる。ちょっとした装飾をつけても良い。

** 作業9:ボウ(bow)の作成 **

いよいよ管を曲げる作業に入る。ナチュラルトランペットは管が1周半しているので半円形の部分(ボウ)が2つ必要となる。パイプのままではきれいに曲げることは出来ないので、まずは一本の棒になるようにパイプの中に金属(鉛)を入れる。鉛を使うのは液体から固体、固体から液体に変わる凝固点の温度が低いからである。

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まずは2本のパイプをバーナーで熱して柔らかくしたのち、中にお湯を注ぎ込み、そのあとで溶かした鉛を注入する。そのパイプを水に沈めるとまたたく間に中の鉛が凝固する。これで曲げる準備ができた。

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木の枠に沿って慎重に曲げて行く。このときパイプを作った時の接合部分が局面の内側や外側に来ないように、つまり木枠に置いた時に上向きが下向きになるようにする。接合部分は弱いのでなるべく曲げたり伸ばしたりしなくてもいいように配慮している訳だ。

U字に平行になるように曲がったらヤスリできれいに磨いてから中の鉛を溶かしてまた元のパイプの状態にし、余分な部分をカットする。

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3日目に僕ができた作業はここまで。人によってはもっと進んでいるが、まあ、焦らずに行こうと思う。

今日の成果の写真がこちら

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今日のおまけ:

僕の左隣の作業台はフランスのバロックトランペット奏者 Guy Ferberだ。なんという幸運!ときどきBCJの演奏も手伝ってくれているのは皆さんご存知のとおり。作業中にもいろいろトランペットの演奏の話で盛り上がる。

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今日は食事中にバッハのレパートリーについて話をしていたら、「OK、バッハの演奏のコツを教えてあげるよ」と作業が終了した後ににわかレッスンをしてもらえることになった。

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ロ短調ミサ、クリスマスオラトリオの第6部、マニフィカト。

なにをどう教わったのかは、、、、ヒ・ミ・ツ

 

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2015/06/16

ITW Report(Day 2)

2日目の行程の説明に入る前に、今回我々が作っているトランペットについて説明しておこう。

ワークショップで作るナチュラルトランペットのモデルとなっているのはドイツのニュルンベルグのマイスターだったハインライン(Hanns Heinlein)が1632年に製作したものである。音楽史的には初期バロック、モンテヴェルディやファンティーニが活躍した頃にあたる。ヘンデルやバッハの盛期バロックよりは100年ほど前の時代なので、楽器のスタイルも朝顔の広がり方が穏やかだったり、いわゆるバロックトランペットとして世の中に普及しているモデルとはタイプが異なっている。

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ベルの広がり方が穏やかなのは、このワークショップにとって都合が良い。というのもベルを広げるのが少なくて済むのは今日のメインの作業であるハンマーリングの工程がより楽になるからである。時代が下って広がり方の大きいHaas ベルだとよほど大変なんだと思う。

*** 作業3:ベルの作成(その2) ***

まずは講師陣によるデモンストレーション。

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おっと、これは遊びのデモ。良い生徒は真似をしてはいけません(笑

バークレイ氏によるデモはこちら

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昨日作ったベルの部分を丸く広げるためにマンドリルと呼ばれるベルの内径を形取ったものに差し込み、ハンマーなどで叩いて丸くしておく。

それを今度はカナトコ(鉄床)に差し込み、金属のハンマーで叩いて拡げて行く。キンコンという高い音が響き渡り、一挙に鍛冶屋の雰囲気となる。バークレイズ氏が耳栓(ヘッドフォン)をしているのが見えるだろうか。

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金属は叩くと堅くなるので、再度柔らかくするためには熱してあげる必要がある。バーナーで溶接した部分を注意深く避けながらベルをあっため、ベルの最後5cmくらいの部分を徐々に拡げていく。
また、溶接部分は金属が2重になっているので、そこをハンマーで叩きながらシート1枚の薄さになるまで平たくしておく。

仕上げはまたマンドリルにはめ込み丸い金属の棒で力強くなめしていく。うまく広がらなければまたバーナーで熱して柔らかくして同じことを繰り返し、最終的にはマンドリルに奥までぴったりはまるまでひたすら頑張る。

では受講生の実演

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なんとかマンドリルに沿った形にベルを拡げることができた。ここがこのワークショップの工程の中で最もうるさくて最も体力を使うところだったようだ。因にこの工程ではバークレイ氏に一番お世話になった。

みんながベルを拡げ終わると工房には一挙に静けさが戻った。

*** 作業4:ボールの作成 ***

トランペットのベルから段々細くなっていく途中に丸いボールがある。これはアクセサリーでもあり、ラッパを右手で握るための目印であったりもする。この部分を作成する。

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もともと制作しやすいようにパーツが準備されているので我々受講生はそのパーツを溶接して組み立てるだけで済むようになっている。このあたりはこのワークショップの永年の経験で効率化が図られている部分だと思う。さもないと4日間ですべてをゼロから作るのはとても無理に近いに違いない。

ボールに限らず、溶接したあとは大体仕上げとしてヤスリで磨いてスクラッチをする。スクラッチをするといかにもハンドメイドのナチュラルトランペットらしくなる気がする。その部分の写真はこちら。

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*** 作業5:ガーランドの作成(その1) ***

ベルの周りに補強と装飾の目的で取り付けるのがガーランド(Garland)である。その部分を作成する。

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溶接されたガーランドはマンドリルにはめ込みベルの曲線に沿うようになだらかに曲がり目をつける。装飾は後日だ。セラフィノフ氏に出来をチェックしてもらう。こうして気軽に出来具合を見てもらえるのも講師が3人いてくれるメリットだと思う。たまに「自分のやり方はこうなんだけどね」と先のデモンストレーションと違うやり方を紹介してくれるのも面白いし。

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2日目も午後5時になると非情のベルがなって本日の作業は終了。今日はベルの製作に時間がかかったため僕ができたのはこの部分までだった。要領のいい受講生(特に僕の隣の席のGuyとか)はさらに別のパーツまで作っていたが、それは明日の楽しみに取っておこう。

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おまけ:

今日はお昼時に著名なバロックトランペット奏者であるフリーデマン・インマー氏が遊びにやってきた。すごい。こういうあたりにヨーロッパの良さというか贅沢さを実感する。

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ランチのときにインマー氏にこんにちはと握手を求めたら「フェイスブックで友達だったよね」と言われた。Viva, Facebook!

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2015/06/15

ITW Report(Day 1)

勤め先で少し長めの休暇が取れることになったので、今はドイツに来ている。Schwerinという街で開かれているITW (Internationaler Trompetenbau Workshop) に参加するためだ。ITWとは1週間でナチュラルトランペットを自作するコースで、かれこれ20年続いているが、今年はここドイツのシュヴェーリンとイギリスのケンブリッジ、アメリカのブルーミントンの3カ所で開催されることになっている。

これから月曜から金曜まで5日をかけて自分で自分の楽器を作ることになるのだがその模様を逐次報告したい。

まずはワークショップの開かれる場所
Handwerkeskammer Schwerin
訳してみればシュヴェーリン工作センターとでも言おうか、いわばものつくりの職業訓練所的役割の場所のようだ。ドイツらしい施設だ。とても立派。ちなみにシュヴェーリンはドイツの北部にある湖のきれいな都市で、ハンブルグからだと特急(ICE)で東に1時間くらい乗れば到着する。

建物外観

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我々が工作をする部屋に入るとこんな感じで1人ずつに材料と工具がセットされていた。全部で13人分ある。

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工具と材料。これらの金属片が5日後にはラッパになって音が出せるようになるのかと思うとワクワクして「よーし、絶対良い楽器を作るぞ」と気持ちがはやる。    

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我々を17世紀のトランペット作りの世界に導いてくれるマイスターの方々は3名。

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写真の順にRobert Barclay (Canada), Richard Seraphinoff (USA), Michael Münkwitz (Germany) の各氏。

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バークレイさんは現代にナチュラルトランペットを昔ながらの工法で作ることを復活させたこの世界での第一人者だ。この写真だと難しそうな顔をしているけれど、実際はそんなことはない(ときどき混じるジョークがキツいかも)。セラフィノフさんはご自身がホルン吹きでナチュラルホルンのメーカーとして有名、ナチュラルトランペットも製作している。ミュンクヴィッツさんはドイツでの主催ということもあり幹事的にワークショップのマネジメントをしてくれている。

ワークショップの進め方は極めてシンプルだ。まず最初にバークレイズ氏がこれから行う作業の手順を説明、実演してくれる。同時にいろいろ付随する注意点をあとのお二方もアドヴァイスしてくれる。先生によって微妙にやり方が違うのも面白い。

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それを聴き見終わったらそれぞれ自分の作業台で見よう見まねで自分のパーツに取り組むわけだ。3名の先生方は見回りながら各自の様子を見つつ質問に答えたりちょっとした手助けをしてくれる。13名に対して3人の先生方というのはこういうやり方だとちょうどいいバランスのような気がした。

さて、それではいよいよ作業スタート!

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*** 作業1:パイプ作り ***

まず長いヤード(yard)の部分の2本と前後半円形のボウ(bow)の部分となるパイプを作成する(ボウを曲げるのは後の行程になる)

長い金属片を横に渡した直径11mmの棒に巻き付け(手作業および木のハンマーで)パイプを作る。接合部がきっちり揃うように金属のハンマーで微調整。それができたら接合部にロウを塗ってバーナーでハンダ付けを行う。火を使うので要注意な作業だ。

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パイプの片方を指で塞ぎ、もう片方から息を吹き込んで溶接もれの穴がないことを確認しつつ、出来上がったのがこちらの3本(後で磨いて綺麗にする)

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*** 作業2:ベルの作成(その1) ***

イチョウの葉っぱみたいな形をした金属シートからラッパの一番目立つ部分である朝顔の部分を作る作業の前半戦。
接合部分はパイプと異なり、互い違いに噛み合わせで作って行くので、まずその部分が厚くなり過ぎないように噛み合せに当たる縁をヤスリで削ぎ落としていく。次にハサミで噛み合わせ部分を小さい四角辺に切り(ここを僕は少し小さくし過ぎたようで後で組み合わせるときに後悔した)、葉っぱを互い違いに上下に挟みながら接合部分を組み合わせていく。

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組み合わせたらそこをハンマーで叩き隙間がないようにしたうえでハンダ付けをする。このときに使うハンダはパイプのときよりも太いものだった。ハンダ用の材料は40%銀を含みとても高価だから最少の量でやるように(つまり贅沢に使いすぎるなと)お達しがある。

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朝の9時半にスタートし、ランチ休憩を挟みながら5時まで、都合7時間で初日に出来上がったものがこちら。

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今まで写真や動画などで見ていて作業内容については知っていたつもりだったけれど、見るのとやるのでは大違い。マイスター方の助けを得ながらとりあえず今日の作業は終了。ホントはパイプ磨きの作業とかを完了したかったけれど時間切れ。タイムキーピングには厳しく「残業が決して許されないところ」などドイツらしいかも。

明日はこのベルを叩いて広げる作業になる予定。音がうるさいから耳栓をするんだとか言ってたっけ。

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