やってもうた(その3)
旅が終わりに近づいて気が緩んだのか、またやってもうたのハプニングがあった。
今日は移動の日。クロムニェジーシュからフーリン、オロモウツと乗り換えてプラハまで戻って来た。プラハから今日の目的地のニュルンベルグまではDBの長距離バス。チェコの鉄道もDBのバスもWiFi環境が整っていてなかなか快適だ。
バスの中ではマイスタージンガーは長過ぎるからヤーコプス指揮の魔笛をiPodで聴いていたらぴったり目的地前でオペラも聴き終わり、さらに気分が良い。
バスを降りて、地下鉄でホテルに移動しようとして券売機の前でお金を出そうとしたら、
ない。
ジーンズのお尻のポケットに入れていたはずの財布が、ない。
何が入っていたか、即座に考える。キャッシュカードとクレジットカードが3枚、運転免許証に健康保険証。多少のユーロの現金。無くなったら痛いのは運転免許証かあ、パスポートは無事で良かったあ、などと瞬時に頭を巡らせる。
スラれたというわけではない。多分下車するときにバスの中に落っことしたのだろう。
急遽バス停に戻って乗って来たバスを探すものの、とっくにバスの姿は見当たらず。あわてて中央駅のインフォメーションに行きく。バスがDBので良かったとこのときはつくづく思った。
窓口の女性がバスの関係者に電話を掛けて、探すのに協力してくれた。
返事を待つこと5分くらい。バスの運転手が見つけて保管してくれていることがわかり、ほっと一安心。
窓口の女性が、バスの営業所まで今日中に取りにいけば大丈夫という。どれくらい遠いの?と訊くと、タクシーで20分くらいだとか。
Ich habe keine geld.(一文無しなんだ)
大学1年の時に覚えたフレーズをそのまま実際に使うとは思ってもみなかった。
窓口の女性は親切に、じゃあ、地下鉄とバスを乗り継いで、住所はここだから乗る電車とバスはこれね。と時刻表をプリントしたものを添えて親切に教えてくれた。
こちらの乗り物は検札がこないかぎりチケット無くても乗れるというのが幸いした。言われる通りバスの営業所まで荷物を抱えて往復、無事に財布をゲットしてことなきを得た。
予定時間を大幅に遅れ、疲労困憊でホテルに到着し、近くのバーで飲んだヴァイツェンビアーの美味かったこと!
<@>
それにしても今回はつくづく幸運が重なったと思う。乗っていたのが電車じゃなくバスだったこと。乗っていたバスと座席番号を特定できたこと。ニュルンベルグが終着地だったこと。
電車の途中下車だったらこういう訳には行かなかっただろうし見つかったとしても即座に回収はできなかっただろう。
これ以上ハプニングのないよう、うちに帰るまで気を引き締めて旅を続けることにしやう。
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