« コルネットのメーカー | トップページ | コルネットの教則本 »

2016/02/24

コルネットの取り扱い方など

楽器のメインテナンス

 

まず毎日のこととして、楽器を吹き終わった後に、内側についている水分を拭き取ってあげることが大事です。そうしないと内側にカビが生えて使い物にならなくなってしまうおそれがあるからです。
水分を拭き取るにはスワブというものを使いますが、これは簡単に自作できます。1.まず適度な大きさに切ったガーゼを用意します。2.次に太めの凧糸を50cmくらいの長さに切り、ガーゼの端にしっかりと結びます。3.凧糸の反対側の端におもりとなる髪留めのピンを結んで出来上がりです。練習後にマウスピースをはずし、このスワブをベルの広い方から2、3回通して内部の水分を拭き取ります。ガーゼが途中でつまったりしないようにガーゼの大きさには注意してください。また、使っている最中に結び目がほどけたりしないようしっかり結んでおいてください。

次に定期的なメインテナンスとしては、月に1回くらいの頻度で内径部に油を染み込ませてあげることが必要です。新品の楽器ほど頻度を多くした方がいいでしょう。油については私は料理用の普通のオリーブオイルを使用しています。やり方は奏者それぞれ独自のノウハウがあるようですが、ブルース・ディッキーが教えてくれた方法は、
1 オリーブオイルと受け皿を用意する
2 楽器のベルのほうからオイルを流し込む
3 同時に両手で指孔を全部ふさいで、楽器を回転させながらオイルがまんべんなく行き渡るようにする
4 そのまま歌口の方からオイルを受け皿に流し出す
5 上記の作業を何度か繰り返す
以上ですが、実は書くのは簡単ながら、実際にはオイルをこぼさず上記の作業を行うには熟練の技が必要です。しかも両手がオイルまみれになります。ちなみに私は、オイル塗り用のスワブ(ワイヤーのハンガーを加工してそれに布を巻いたもの)を使ってそれにオイルを浸しコルネットの内部に塗っています。
オイルを塗った後は、余分なオイルを抜き取るため、床に新聞紙を敷き、コルネットを歌口が下になるようにして壁に立て掛け、しばらく放置しておきます。

それから、これはメインテナンスではありませんが、楽器の音程の補正について。
それぞれのコルネットはメーカーが出荷する時に、ピッチの調整は済んでいるはずですが、調整不足や奏者の癖などによりそのままでは正しい音程が得られないことがあります。その場合、いきなり楽器をいじるのは考えものですが、明らかにある音は常に高く、ある音は常に低いということが明確であれば、指孔の大きさを変えることで微調整します。
まず音が低い場合、これは孔を少し大きくする必要がありますので、ナイフで慎重に指孔を削ります。指孔は丸いのでそれに沿って丸く削るという手もありますが、音を高くしたいのであれば歌口に近い方をより多めに削った方が効果はあります。
音が高い場合は逆に指孔を小さくしなければならないので、蜜蝋をライターなどの熱で溶かして指孔に塗ってふさぐか、あるいはマニキュアを少しずつ指孔周りに塗って孔のサイズを小さくします。
いずれにせよ、楽器の改造は失敗すると大事な楽器をダメにしてしまうリスクがありますし、やり始めるとキリがないので、手をつける前に専門家に診てもらった方が安全だと思います。

 

楽器のケースについて

コルネットをケース付きで売っているメーカーはほとんどありませんので、ケースは自前で用意しなければなりません。周りのコルネット奏者をみると、苦労しつつもいろんなものをコルネットケースに転用しているようです。自分が何本くらい持ち歩く必要があるか、他の楽器と一緒に持ち運ぶ必要があるかなどでケースを選ぶと良いでしょう。ケースとしてよく使われている物は、専用のケースを別にすると次のようなものがあります。

1 ソプラノサックスのソフトケース
2 カメラスタンドのソフトケース
3 コントラバスの弓のハードケース(複数本入る大きめのもの)
4 大正琴のハードケース

私はその時の必要に応じて、キルティングで作った手製のソフトケース(これはひもが付いていて肩からかけられるようになっている。便利)か、ソプラノサックスのケース、大正琴、それにバロックトランペットのケース(これはトランペットと一緒に持ち運ぶとき)を使い分けています。
専用のケースが欲しい場合は、クリストファー・モンクが提供していますし、あるいは楽器メーカーのところで紹介した桑原さんが注文に応じてケースも製作してくれます。

 

 

|

« コルネットのメーカー | トップページ | コルネットの教則本 »

コルネットの話題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« コルネットのメーカー | トップページ | コルネットの教則本 »