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2016/05/24

演奏会のお知らせ(5/28)

日時:2016年5月28日(土) 6:00pm
場所:日本キリスト教団 本郷教会礼拝堂(東京・上荻)
曲目:J.S.バッハ カンタータ第75番 <乏しき者は食らいて>
演奏:ハインリヒ・シュッツ合唱団&ユビキタス・バッハ
指揮:淡野太郎
入場無料

バッハが1723年にライプチヒのトーマス教会に着任して最初に演奏されたカンタータ(1723年5月30日)です。新任バッハの気合いの入った名曲です。

このカンタータは自分にとっても思い出が深く、2003年6月にターフェルムジーク鎌倉の教会カンタータシリーズ第1回で76番とともに演奏したのですが、それが自分にとって初のバロックトランペットでのバッハ・カンタータ初体験だったのです。
この本郷教会のSDGの催しでも2007年6月に演奏いたしました。
今回は従って自分にとって3回目ということになります。

(以下はトランペットのオタク的話です)

75番はトランペットの出番は2曲、8のシンフォニアと12のバスのアリアです。12は通常の in C のトランペットという指定ですが、問題は8のシンフォニア。バッハの楽譜では tromba in G となっていますが、trombaの楽器指定でG管なのはバッハの曲目でこの75番だけです。
(ちなみにバッハがトランペットにB,C,D以外の調を指定しているのはこの75番の in G とケーテン時代に作曲したブランデンブルグ2番の in Fだけです)
in G を楽譜通りに演奏するととんでもなく高い音域なので現代では1オクターブ下げて演奏するのが通例になっています(僕の手持ちでは唯一ヘレヴェッへ/コレギウム・ヴォカーレのトランペット、昨年亡くなったリンデケがオクターブ高く演奏しています)。しかしオクターブ下げるとコラール旋律なので自然倍音以外の音が頻繁に出てくる。これを演奏したであろうライヒェはどのようにしたのでしょうか。

考えられる選択肢は3つ、
 1. 楽譜通りオクターブ上げてナチュラルトランペットで演奏
 2. 1オクターブ下げてナチュラルのベンディングで対応
 3. 1オクターブ下げてスライドトランペットで演奏

1. が一番順当な気もしますが、はたしてG管ナチュラルがあったのかどうか極めて疑問です。
2.の根拠は同時期(初演は75番の翌週 6/6)に作曲された76番のコラール(in C)にもtrombaの指定があるにも関わらず自然倍音以外が沢山出てくることです。
3.の根拠は希薄ですがライヒェの所有楽器の中にはスライドトランペットもコルネットもあって使っていたようです。おそらく76番のコラールもスライドで吹いた可能性が高いように思います。

さて、過去2回の演奏会では自分はモダンのピストンの楽器でこれを演奏(1オクターブ下げ)しましたし、先日のリハーサルでもポストホルンで代用しました。
でも今回の演奏ではスライドトランペットでチャレンジしてみようかなと思っています(直前練習の具合次第ですが)。まあ、こんな機会でもないとルネサンススライドトランペットを使うことは滅多にありませんし。

少々能書きが長くなってしまいましたが、そんな感じで演奏会がありますので、次の土曜日お暇な方は西荻までいらして僕のスライドワークをご覧になってください。

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