CDその230 Alison Balsom / Jubilo
カテゴリ: Omnibus
タイトル: Jubilo
演奏団体: Pavlo Beznosiuk / Academy of Ancient Music
Trumpet: Alison Balsom
収録曲目: Trumpet Concerto L:D1 (Johann Friedrich Fasch)
Sonata con stromenti e tromba, G1 (Giuseppe Trelli)
Concerto Grosso, Op.6 No.8 (Arcangelo Corelli)
録音年月: 2016.6, London
レーベル: Warner Classics 0190295924652
コメント:イギリスの人気女性トランペット奏者アリソン・バルサムの最新クリスマスアルバム。上記の収録曲目3曲の他にもバッハのコラール曲を数曲、キングスカレッジのオルガンを伴奏にモダントランペットで演奏している。基本的にバロックトランペットでもモダンのトランペットでも、アーティキュレーションを強くせず、叙情的できれいな歌い方が彼女の特徴だ。
アルバムのコンセプトは前回のイギリスものと変わらないように思えた。クリスマス特集だからということでコレッリのクリスマスコンチェルトをわざわざバロックトランペット用にアレンジして入れてあるが、トランペットオリジナルの曲でもクリスマスらしさを演出する華やかな曲はいくらでもあろうのに、とは思う(例えばテレマンのターフェルムジークとかいいんじゃないかな)。モダン楽器での演奏においても、バッハのカンタータ147番からの有名なコラール「主よ、人の望みの喜びよ」の曲でも、ヴァイオリンの三連符を、きれいに(良くいえば)、メリハリもなくうねうねと(別の見方をすれば)、演奏している。トランペットはオリジナルの譜面ではコラールのソプラノ旋律をコラパルテで演奏することになっているのだが、そこはケンブリッジ、キングスカレッジの聖歌隊に任せている。原典がどうかとか、語るように演奏するとか、彼女にとってはどうでもいいんだろうね。
インレイには今回もオケのメンバー表はなく、代わりにフルカラーのアリソンのプロフィール写真が4ページも。アーティストではなくてモデル(アイドル)ということですか、これは。
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