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2018/09/25

ナチュラルトランペットをオケで使ってみよう!(その4)

4. 楽器の入手

 さて、実際に使ってみようと思い立ってみたものの、最初に困るのがどうやって楽器を入手するかである。日本にはナチュラル/バロックトランペットを製作している工房はないし、輸入品にしても取り扱っている大手の楽器店はないのが現状だ。幸い、いくつかの代理店が取り扱いをしているので、そこへ連絡するか、あるいは欧州の工房に直接連絡して注文するということになる。在庫がないこともよくあることなので、その場合は出来上がるまで数ヶ月待つということになるかもしれない。インターネットを利用して中古品を探すのも待ち時間が少ないという面ではいいだろう。


日本での代理店

コースタルトレーディング
  ここはドイツのミュンクヴィッツ氏作成のバロックトランペットを取り扱っています。

ジャパンロータリートランペットセンター
  スイスのエッガーからバロックトランペットを仕入れ販売しています。

DAC
  山形交響楽団の井上氏との連携でエッガーのバロックトランペットを取り扱うという話を聞いたことがありますが、今はどうなんでしょうか。エッガーのみならず、タインやフォークトもバロックトランペットは作っていますので、このお店から工房に問い合わせしてみるのもいいかもしれません。

海外のメーカー

 海外のメーカーについては、このブログの以前の記事にもリストアップしたが、もう廃業したメーカーや新たに参入したメーカーもあるので、ここで更新しておこう。

Finke

マウスピースについて

 バロック/ナチュラルトランペットのマウスピースは、現在使われているものと形状が異なり、モダン楽器から移行する際には吹奏感が随分異なるので注意が必要だ。普段使っているマウスピースで演奏できればいいのに、と思うかもしれないが、それはお勧めしない。理由はバランスの問題、つまり本体が倍の長さになっているのに、短い管用に設計されたマウスピースではアンバランスになるからだ。例えてみれば、トランペットのマウスピースをトロンボーンにつけてみても満足できる音が得られないのと同様と言えよう。
マウスピースについては過去に論じた記事があるのでそちらを見てほしい。

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