近況報告(その1)
先月末で63歳になった。あっというまに年月は過ぎていき、その間身辺もずいぶん変化していくものだ。60歳で会社を定年退職してから、それこそ1年先は闇という感じで過ごしてきたが、だいぶ環境も気持ちも落ち着いてきたので、とりあえずまとめて近況報告しようかなと。
一昨年の夏のこと、昔勤めていた会社の同僚からの紹介で、とあるヘッジファンドで働くこととなった。昔取った杵柄で職務は株のトレーディング。その会社は東京とシンガポールにオフィスがあって、申請中の一任勘定のライセンスが取れるまではトレードはシンガポールからせざるを得ないという事情だそうだ。前の会社を辞めて一年半、ぱたっと収入がなくなって気分的にも不安定だったし、なんだか自分が無価値になったような気もして、少し悶々としていた時に転がり込んできた話。金融関係はもういいかと思っていたのだが、せっかくのお誘いだし、しばらくの間ならシンガポール勤務できますよ、と彼の地に向かったのがおととしの9月だった。
それまでシンガポールは出張で何度か行っていたけれども住むのは初めて。海外勤務も久々に携わるトレーディングもヘッジファンドという業界も刺激的で面白かったが、勤めている間にオーナーと意見の食い違いが広がってきたのは想定外だった。ちょっと不愉快なことが重なるにつれ、長く続けるべきではないなと判断し、退社して帰国したのが昨年の6月、わずか9ヶ月間の勤務だった。
小さなヘッジファンドに勤めたのは業界を知る意味でも、いろんな会社があるんだなと知れた意味でもいい体験だった。成績も良く成長性もある会社だったし、自分の経験を活かして給料がもらえるというありがたい環境ではあったのだが、今では早めに抜けて正解だったと思っている。
== 近況報告(その2)に続く ==
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