近況報告(その2)
シンガポールの案件より前のことになるが、定年退職してから本格的にやろうと考えていたのは音楽書籍の翻訳だ。特に金管楽器関係の本でまだ翻訳書が出ていない外国の良い本を訳して日本に紹介したいと考えていた。
まずは自分に翻訳の力をつけることが先だと思い、青山にある翻訳学校、フェローアカデミーに通うこととした。
大学卒業以来の学校通いは新鮮な気分でいいものだ。専門学校というところは目的がはっきりしているし、講師も第一線のプロだし、受講生の意識も高くて参加していて充実感がある。フェローが提供する講座のうち、まずは初級講座を半年くらいで終了し、その後通信講座も含めると、一年半ほどかけて中級の実務翻訳、出版翻訳、ビジネス・自己啓発書翻訳などの講座を受講した。英文法も学び直し(特に駿台の故伊藤和夫先生の「英文解釈教室」にはお世話になった)、それまで我流でやっていた翻訳が多少はマシになったのではないかと思う。
シンガポールの話が来たのはそれらがちょうど終了した頃だった。
訳したい本はいろいろあるのだが、まずは出版社に受けてもらわないと話にならない。今はシノプシス(本の概略をまとめ、試訳をつけたもの)を作って企画を出版社に持ち込む一方、これはという本を訳す作業を日々コツコツと行っている。まだ単行本としては成約に至っていないが、つい先日、某雑誌が僕の訳した文章を載せてくれるという話がまとまった。発行されるのが楽しみだ。出版翻訳も引き続き地道に努力していこう。
== 近況報告(その3)に続く ==
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