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2020年3月

2020/03/31

タール氏の動画

先日亡くなられたエドワード・タールの演奏の動画をいくつか見つけたのでリンクしておこう。

まず、ブランデンブルグの2番

ヤーノシュ・ローラ指揮のフランツ・リスト室内管弦楽団
1987年の録音のようだ。
ここでタール氏はヤマハのCピッコロトランペットを使用している。
実は今回初めて聴いたけど、失礼ながらとても上手なのでびっくりしてしまった。

ついで、パーセルのトランペットヴォランタリーとバッハのクリスマスオラトリオからの映像

これも1987年と1990年なので同じ頃の演奏。
ただし、3穴のバロックトランペットを使用している。
クリスマスオラトリオはヘルムート・リリング指揮バッハアカデミー、他の楽器はモダン楽器だ。
トリルとか綺麗だなあ。


最後に数年前にタール氏の自宅で撮られたインタビューの動画があったので、これも紹介しておこう。

Img_4844
これは英語版The Trumpet(限定版)にあったタール氏の直筆のサイン

 

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2020/03/26

COVID-19について検証(その2)

COVID-19に関して。

マスコミの報道では感染者や死者数の絶対値ばかりを知らさせるので、どうしてもその数字自体にビビってしまい、どう変化しているのかについては意外と見落とされているのではないかと思う。

3/14にこのブログで取り上げたジョンズ・ホプキンス大学の数値を日々追っていて、ある程度日数も経過したので、変化という観点からちょっと気づいた点を拾い上げてみたい。

その時にも書いたように、自分としてはアクティブ患者数の増減と快復者の比率の2点について注目しているので、その数値が1週間前からどう変化したか比較してみたい。

Country      アクティブ患者数              快復者比率
                 3/19        3/26            増減       3/19     3/26    
Total         122,849    325,702   +202,853      40.4%     25.9%
China           8,106        4,603       -3,503      89.6%     94.1%
Korea           6,789       5,281        -1,508      18.5%     41.4%
Japan              716          952         +236       16.7%    24.6%
Iran             10,837     15,315      +4,478       33.2%    38.6%
Italy            28,710      57,521    +28,811      12.3%    14.0%
Spain          12,206      38,799     +26,593       8.1%     12.2%
France          8,892      20,351     +20,351       0.1%     16.1%
Germany      12,194     33,570     +21,376       0.9%      9.6%
UK                 2,503      7,791       +5,288       2.6%       1.8%
USA               7,545     61,618     +54,073       1.4%       0.6%
Australia          539       2,237      +1,698        4.1%      5.1%

この表からわかるのは次のようなことだろうか。

① 世界全体ではまだまだ患者数が増加していてピークが見えないこと。
② しかしながら東アジア圏では減少傾向にあり、快復者比率も高い(数値の正確性はここでは問わない)
③ 欧州諸国は一番患者数が増えたが、一方快復者比率も上がってきており明るい兆しもあること
④ 今患者数の増加が著しいのは米国であり、しかもまだ初期段階のように見えること

流れとしては、感染の中心が中国語圏からラテン系の国に移り、そして今英語圏の国に到達したようにも見える。
その中で日本はどの立ち位置にあるんだろうか。これから爆発的に感染が広がるのかどうか、とても気になるところだ。

 

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2020/03/25

Ed Tarr 逝去

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トランペット奏者であり音楽学者でもあったエドワード・タール氏が昨日亡くなられた。享年83歳。死因は心臓病とのことだ。

クラシックのトランペットにおけるタール氏の貢献は、そのレパートリーの発掘、歴史的楽器の研究およびその奏法の復元、さらに教育者として優れた奏者をたくさん育ててきたこと、などなど計り知れないものがある。

個人的には直接お目にかかることができなかったことに悔いが残る。が、タール氏が書かれたたくさんの文献を通じて本当に様々なことを勉強させてもらった。写真にある書籍は僕が熟読(ドイツ語のはさすがに無理だったけど)した本たち。これ以外にもITGやHBS、Brass Bulletinなどの刊行物に氏が寄稿した記事から学んだことは数知れない。その意味で一番の恩人だと思っているし、氏がくれたギフトをなんらかの形で少しでも世の中にお返しすることができるといいな、というのがおこがましいながらも今の正直な気持ちだ。

ありがとうございました、タール教授。

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2020/03/23

CDその238 J.M.Molter / Concertos for Trumpets & Horns

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カテゴリ: German Trumpet Music

タイトル: Johann Melchior Molter / Concertos for Trumpets & Horns

演奏団体: Daniela Dolci / Musica Fiorita

Trumpet: Jean-François Madeuf
                Henry Moderlak
                Tomohiro Sugimura
Horn :      Jean-François Madeuf
               Olivier Picon
Timpani: Hiram Santos

収録曲目: Sonata grossa in D major for 3 Trumpets
      Concerto no.1 in D major for Trumpet
      Sinfonia in D major for 2 Horns
      Divertimento in F for 2 Chalumeau & 2 Horns
      Tendrement in C for 2 Chalumeau & 2 Horns
                 Concerto no.3 in D major for 2 Trumpets

録音年月:2016.10 Basel (Switzerland)
レーベル: Accent ACC24327

NAXOS Music Library はこちら
Tower Record はこちら
HMV はこちら

コメント: ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765)はバッハにゆかりのあるアイゼナッハに生まれ、主にカールスルーエで宮廷音楽家として活躍した。当初はあまり音楽的環境に恵まれていなかったが、1747年にパトロンが変わってからは経済的にも安定し優れた楽団を雇うことができて、自在に作曲活動に打ち込むことが可能となった。オーケストラは各楽器の名手で構成され、その中にはトランペットのフリードリッヒ・プファイファーもいた。モルターの作品にはコンチェルトが数多くあり、中でもトランペットコンチェルトが難曲揃いであるのはそうした背景があったからだ。

技巧的かつスタミナを要するモルターのコンチェルトは、その難度ゆえにレコーディングされる機会が少ない。僕の手元にあるバロックトランペットの演奏もエクルンドプランケットのCDがあるのみだ。しかも穴なしのナチュラルでの演奏となると、このマドゥフのアルバムが初出だろう。氏はなおかつこの録音をヨハン・ウィルヘルム・ハース作(18世紀、ニュルンベルク)のオリジナル楽器で演奏している(2nd, 3rdトランペットは同じハースモデルをマルクス・ラケが複製したもの)。これぞ正統派18世紀の響き、と言ったところであろうか。

余談だが、このハース作のオリジナル楽器は前にマドゥフ氏が来日した時にちょっとだけ吹かせてもらったことがある。写真を添付しておこう。

With-haas-original

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2020/03/19

Dahon 定期点検

もうポカポカ春の陽気。

こんな日は出かけないともったいないので、うちのDahonの定期点検に桃井の和田サイクルまで往復。

購入の時からずっと若旦那(誠さん)のお世話になっている。

20200319wada

「ギアもOKだしチェーンも伸びてないから大丈夫ですね。また定期的に来てください」

と言われて一安心。

それにしてもいつも赤堤通りで道を見失ってしまう(行きも帰りも)のはどうしたことだろう。

Strava20200319

 

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2020/03/17

CDその237 Handel / Ode for St. Cecilia's Day

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カテゴリ: English Trumpet Music

タイトル: George Frideric Handel / Ode for St. Cecilia's Day

演奏団体: Daniela Dolci / Musica Fiorita

Trumpet: Jean-François Madeuf
                Henry Moderlak
Timpani: Hiram Santos

収録曲目: Ode for St. Cecilia's Day (G.F. Handel)
      track 10. Aria & Chorus "The trumpet's loud clangour"
      track 11. March
      track 17. Solo & Chorus "As from the power of sacred lays"

録音年月:2016.11 Basel (Switzerland)
レーベル: Pan Classics PC 10382

コメント: 聖チェチーリアの祝日のためのオード(ヘンデル作品番号76)は、その名の通り聖人チェチーリアの日(11月22日)を祝うための祝祭曲で、 1739年の9月に作曲され(ヘンデルは9日で書き上げたらしい)、同年の11月22日にリンカーンズ・イン・フィールズ劇場で作曲者の指揮により初演され大成功を収めたそうだ。

ドルチ率いるムジカ・フィオリータはこじんまりとした編成で、カップリングされているコンチェルト・グロッソ(これも同日のコンサートで演奏された曲だ)とともに軽快なアンサンブルを聴かせてくれる。13曲からなるこのオードの中でトランペットは6曲目のテナーのアリア、7曲目のマーチ、そして終曲の合唱曲に起用されている。ラッパ吹きの自分にとって聴きどころだったのは、補正孔なしの純粋なナチュラルトランペットを駆使するマドゥフ氏の音色に聞き惚れてしまうのはいつもの通りだったのだが、それに加えて第11倍音(ファ)の音程コントロールの見事さ。同じ旋律をヴァイオリンやオーボエがユニゾンで演奏している中にトランペットのその音が(多分微妙に音程高めだとは思うのだが)綺麗に溶け込んでいるのが素晴らしい。もう一つは終曲の小節数で言えば59小節目、それまでのソプラノソロに先導されてトランペットの1番がファンファーレを奏で、追っかけて2番トランペットがティンパニと共にいかにもプリンシパル的な信号を鳴らして煽ってくるところ、ここがゾクゾクして萌え部分だった。

お薦め度:推薦盤

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2020/03/16

CDその236 J.S.Bach / Christomas Oratorio BWV248 (Musica Fiorita)

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カテゴリ: J.S.Bach

タイトル: Johann Sebastian Bach / Weihnachtsoratorium BWV 248

演奏団体: Daniela Dolci / Musica Fiorita

Trumpet: Jean-François Madeuf
                Henry Moderlak
                Julian Zimmermann
Timpani: Hiram Santos
Horn:     Jean-François Madeuf
               Oliver Picon

収録曲目: Weihnachtsoraorium BWV 248 (J.S.Bach)

録音年月:2017.12 Basel (Switzerland)
レーベル: Pan Classics PC 10393

マドゥフ氏によるクリスマスオラトリオのCDは先にクイケン/ラ・プティットバンドによるものが出ていたが、あちらは2013年12月の録音。こちらはそのちょうど4年後の録音ということになる。また、マドゥフ氏以外のメンバーは総入れ替えになっている。この二つの演奏を比較して見ると、基本的なアプローチは同じだが、前回自分がやや違和感を持った第1曲目の32分音符のアーティキュレーションについてはそれほど後寄りでもないしスラーも(ついてはいるものの)目立たない、つまり聴いていて自然な流れになっているように感じた。また、録音についてだが、クイケン盤はヴォーカルがそれぞれ一人というせいもあるのかもしれないが、バランス的にトランペットが大きめでしかもオンに聞こえる(マドゥフ氏自身はこのバランスが正しくていいと僕に語ってくれていたし、僕もそう思う)のに対し、今回はやや控えめで全体に自然なエコーがかかっている。これも聴きやすくしている要因かもしれない。まあ、これらは些細なことで、いずれにせよどちらも素晴らしい演奏であることは間違いない。

ただし、今回の録音に関しては重大なミスがあるのを発見してしまった。それは編集時に発生したものと思われるが、時折不自然なカットが見られるのだ。今回気づいたのは2つあって、No.42(第4部の終曲)の最後から4小節目が丸々カットになっていることと、No.54(第6部の1曲目)の18小節目の3拍目だけが落ちている(つまりこの小節だけ二拍子になっている)ことだ。トランペット、ホルンが入っている曲(全64曲のうち9曲)だけでこれだけ見つかったから、他にも同様の編集ミスがありそう。優れた演奏だけに大変残念なことだ。

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2020/03/14

COVID-19について検証(その1)

COVID-19に関して。
世の中が大変なことになっていてまだ先の見通しが立たない状況だが、自分なりに調べて見たら興味深いと思われたことがあった。

ジョンズ・ホプキンス大が日々アップデートしているCOVID-19のデータ(各国ごとの確認感染者数、死者数、快復者数)は信頼に足ると思われる。

試しにそのデータをベースに手元に日々の推移を記録している。感染者や死者の絶対数はそれぞれの国のスタンスや医療状況によって異なるのでそれを比較するのはあまり意味がないだろう。見るべきポイントは現在アクティブな患者(感染確認者から死者と快復者を除外した数)が増加傾向にあるのか減少傾向にあるのかという点(下記の表の⑤)と、快復者が感染者(マイナス死者)に占める割合の高さ(同⑥)、この2点じゃないかと思っている。

その観点から見ると、全世界のトータルでは⑤は日々数千人単位で増えているし、⑥のパーセンテージも中国以外はまだ低い数値だ。ただし、発生源の中国は唯一⑤が減少傾向にあり、⑥の数値も82.5%と高いので、現在は終息傾向にあることがデータ上もわかる。ちなみに日本の⑥の数値は16.8%でまだまだ。

参考までにこんな感じでExcelに落としている。(3/13現在)

      ①             ②          ③          ④         ⑤        ⑥
Country  Confirmed   Death   Recovered Active  Change Recov ratio
Total         145,267    5,413     70,296     69,558  +8,952   48.4%
China          80,962    3,176       4,160     13,636  -1,350   82.5%
Italy           17,660     1,266     14,955     14,955  +1,903    8.8%
Iran            11,364       514       2,959       7,891  +1,204   27.3%
S. Korea       8,086         72          510       7,504      +34     6.4%
France         3,667         79            12       3,576  +1,365    0.3%
Spain           5,232        133         193       4,906   +1,321    3.8%
Germany      3,675           8           46       3,621     +614    1.3%
USA             2,084          40           12       2,032      +342    0.6%
Japan             725          21         118          586       +81   16.8%
CruseShip       696           7          325          364          0    47.2%

これからも引き続きこのデータを追って何か変化の兆しがあれば追記したい。

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