CDその238 J.M.Molter / Concertos for Trumpets & Horns
カテゴリ: German Trumpet Music
タイトル: Johann Melchior Molter / Concertos for Trumpets & Horns
演奏団体: Daniela Dolci / Musica Fiorita
Trumpet: Jean-François Madeuf
Henry Moderlak
Tomohiro Sugimura
Horn : Jean-François Madeuf
Olivier Picon
Timpani: Hiram Santos
収録曲目: Sonata grossa in D major for 3 Trumpets
Concerto no.1 in D major for Trumpet
Sinfonia in D major for 2 Horns
Divertimento in F for 2 Chalumeau & 2 Horns
Tendrement in C for 2 Chalumeau & 2 Horns
Concerto no.3 in D major for 2 Trumpets
録音年月:2016.10 Basel (Switzerland)
レーベル: Accent ACC24327
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コメント: ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765)はバッハにゆかりのあるアイゼナッハに生まれ、主にカールスルーエで宮廷音楽家として活躍した。当初はあまり音楽的環境に恵まれていなかったが、1747年にパトロンが変わってからは経済的にも安定し優れた楽団を雇うことができて、自在に作曲活動に打ち込むことが可能となった。オーケストラは各楽器の名手で構成され、その中にはトランペットのフリードリッヒ・プファイファーもいた。モルターの作品にはコンチェルトが数多くあり、中でもトランペットコンチェルトが難曲揃いであるのはそうした背景があったからだ。
技巧的かつスタミナを要するモルターのコンチェルトは、その難度ゆえにレコーディングされる機会が少ない。僕の手元にあるバロックトランペットの演奏もエクルンドとプランケットのCDがあるのみだ。しかも穴なしのナチュラルでの演奏となると、このマドゥフのアルバムが初出だろう。氏はなおかつこの録音をヨハン・ウィルヘルム・ハース作(18世紀、ニュルンベルク)のオリジナル楽器で演奏している(2nd, 3rdトランペットは同じハースモデルをマルクス・ラケが複製したもの)。これぞ正統派18世紀の響き、と言ったところであろうか。
余談だが、このハース作のオリジナル楽器は前にマドゥフ氏が来日した時にちょっとだけ吹かせてもらったことがある。写真を添付しておこう。
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