エベーヌ四重奏団のベートーヴェン
数年前にメンデルスゾーンの2番のCDを聴いて衝撃を受けて以来、今一番気になっているカルテットがフランスのエベーヌ四重奏団。
今年のベートーヴェンイヤーを前にして昨年世界各地で演奏したベートーヴェンのライブの全集がまもなくリリースされることになっている。いや、正確には先行してラズモフスキーの1番と2番(2019年6月、ウィーン)が出ていてこれはもう入手済み。あとは全集待ち、と思っていたらナクソスライブラリーには7月のサントリーホールでのラズモフスキー3番と13番(大フーガ付)が単体で出ていたのでさっそく聴いてみた。
相変わらず緩急自在な見事なアンサンブルで、ライブならではのただならぬ緊張感に満ちている。1stのColonbet氏の息遣いがライブの雰囲気をさらに増幅するので、こちらも会場にいる気分になって、引き込まれて最期まで一気に聴いてしまった(実はラズモフスキーと13番の間でちょっと休憩したけど)。
全集のCDは先にも書いたように昨年の5月から今年の1月まで、世界の7ヶ所で行ったツアーの記録なのだが、もしこのスケジュールが半年でも遅かったら完成はしなかっただろう。今年NYのカーネギーホールで全曲演奏会が予定されていたようだが、当然これも消えてしまったわけだね。
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