CDプレーヤー新調
リビングのステレオコンポのCDプレーヤーを買い換えた。
あ、最近はCDプレーヤーとは言わないようで、ネットワークCDレシーバーと言うらしい。メーカーはマランツ。
ネットワークレシーバーと称するだけあって、インターネットラジオとかBluetoothを介しての受信とかCDをかけるだけではないいろんな機能が付いている。世界中のラジオ局の放送が聞けて楽しい。
以前のコンポはKenwoodのもの(これとてコスパはすごく良かった)に途中でスピーカーだけYamahaにアップグレードしてあったのだが、今回の組み合わせでハイレゾも聴ける体制となった。とは言っても音源はまだないし、あまりそこにこだわっていた訳でもない。
システムを替えてみて一番変わったのはピアノの音。生ピアノにグッと近づいた気がする。普段あまりピアノのCDは聴かないのだが、いろんなピアニストの音を聴き比べてはその美しさにうっとりしている。弦楽四重奏も悪くない。臨場感が変わって緊密なアンサンブルに引き込まれる。一方、フルオーケストラのCDになると、前よりは充実したものの解像度という点ではまだごちゃっとしているところがあって、やっぱり大スピーカーやハイエンドのシステムには敵わないのかなと思ってみたり。ま、そこまで金かけるつもりもないし、とりあえず今回の組み合わせで大満足ではある。
それにしても、コストパフォーマンスという観点からすると、このCDプレーヤーとスピーカー合わせても大した金額ではないのに、すごく立派な音がするもんだ。どうしても過去の経験と比べてしまうけれど、社会人なりたての数十年前、趣味としてオーディオを揃えるっていうのが当たり前に流行っていた時は、プリメインアンプにスピーカー、ターンテーブルとカートリッジ、チューナーとカセットデッキなど、一通り揃えるのにそれこそ初任給の何カ月分かを費やしたりしていた。加えて値の張る(嵩張りもする)LPレコードへの支出。無駄打ちはできなかったからレコ芸とかも読むし、時間があれば秋葉原の石丸電気に出かけて海外盤を漁るのがストレス解消でもあった。音源には餓えていたからFMfanなどの雑誌で番組表を調べながらどうやったらカセットテープ(もはや化石)に無駄なくエアチェック(死語)することができるか頭を悩ませたり。
時は過ぎて今や音源は劣化しないCDだし、それもかつての名盤がBOXセットであっと驚くような値段で手に入る(ネットで購入するから出かけることもなし)。それどころか、そもそも音源を手元に持たなくてもAmazon musicやNaxosライブラリーに月々定額を払えば一生かかっても聴ききれないほどの大量のコンテンツにアクセスできる。
こうやって比較すると、考えようによってはコレクターとしての楽しみの諸要素が奪われてしまっているのかも(つまり、探さない、所有しない、集めない、時間もかけないようになった)。真剣味が減ったぶん、聴き方も「鑑賞」から「消費」に変化してきてしまっている。便利になったことには間違いないのだが、それに比例して楽しみが増えたかというとそうでもないのが現実だ。
ともあれ、コロナ禍でStay Homeの日々、家でたっぷり音楽を楽しむ時間があることに感謝しよう。
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