やれやれ
数年温めていた懸案事項をやっと片付けることができた。
目論見通りに進展できればいいのだけれど。
フンメルのトランペットコンチェルトについて、今日また新たな発見をしてしまった。いや、発見というよりは仮説に過ぎないが。
具体的になに、ということはまだ明かせないが、こういうことがあるととても興奮してしまう。
ロマン派のレパートリーについて俯瞰した結論が、「ロマン派を吹くにはその時代の楽器が一番」と言っておきながら、肝心の楽器について何もコメントしてないのは片手落ちというもの。古典派およびロマン派初期のレパートリーをカバーするピリオド楽器の入手法についてコメントしておこう。
クラシカルのナチュラルトランペットはいわゆるインベンショントランペットというタイプだ。マウスパイプサイドにクルークをつけて複数の調を吹き分けることができ、通常は上はFから下はBまでのクルークを備えているので1本あれば大抵の曲に対応できる。ただし、バロックトランペットとは異なり、音程を補正するためのvent holeがついていないので、第11倍音のFの音程を調整するには、ベルに手をかざすハンド奏法なり管をスライドさせるなりのテクニックが必要となる。
現在入手しやすいものとして以下の3つのメーカーがある。
Egger Instruments
Romantic Trumpets として Invention Trumpet を作っている。
クルークはFからBまで(440と430)、必要なものだけ選ぶことができる
モデルは1856年のAntoine Courtois

Michael Münkwitz
クルークは F, E, Es, D, C, B が標準装備
モデルは1860年頃の Carl Missenharter

Frize & Marques
クルークはGからBまで標準装備(G管があるのはここだけ)
モデルは1800年のRaoux

(2022年7月追記)
Aron Vajna
バーゼルのVajnaはかつてEggerに勤めていた人。
クラシカルの本体はFでクルークはE, Eb, D, C, Bbがつけられる
モデルは1820年頃のMichael Saurle (Munich)
==写真はHPから見てください=
販売店としてはEggerであればアメリカのThe Baroque Trumpet Shopが取り扱っているし、Münkwitzのモデルは湘南のコースタルトレーディング、あるいは新大久保のDACで手に入れることができる。FrizeとVajnaに関しては直接メールでオーダーが可能だ。
HPを見るとEggerはクラシカルのペリネバルブのトランペット(長管)も製作・販売しているようだ。ここまで行くと相当なオタクだけど。
