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2022年4月

2022/04/26

【Vn製作】第28回目 指板の作成(その2)

今日はバロック用指板の続き(周囲の板の成形)

先日両側に接着していた板がきちんとついていたことを確認。これが隙なくちゃんと付いていないといけないしね。

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OKのようなので、両側をそれぞれ2.5mmになるまでカンナで削る。
こういう時はまず3mmまで削ってから、それから先は慎重に少しずつ最終幅にしていくのがコツのようだ。

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大体削れた。駒に近い方にも板を接着してクランプで固定する。

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2022/04/19

【Vn製作】第27回目 指板の作成(その1)

ボンドで仮付けしていた指板を取り外して、指板の周囲に細く板を貼る作業をする。

周囲の板の幅は2.5mm。その分指板を両サイドカットすることになる。
カットは真っ直ぐな直線にする必要があるので、けびき(罫引き)という道具を使う。

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これで指板の両側に直線の印を入れるのだ。

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引いた線のところまでカンナをかけて削る。大工さん気分。

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削り終わったら黒檀部分の仕上げとして植物染料(ヘマチン)で染色して、その上から媒染剤として重クロム酸ナトリウムを塗る。
いろんな材料を使うものだ。

染色した後に両側に板をつけて、ボンドで接着してクランプで固定する。

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今日はここまでかな。

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2022/04/14

【Vn製作】第26回目 ネックの成形(その2)

成形に使うのはカンナや金属のヤスリ、大体の成形ができたら紙ヤスリなどで滑らかにする。

ネックの太さは、縦に測った場合、糸巻きに近い方が19mm、本体に近い方が24mmくらいにするのだそうだ。

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まだ本体に近いところはちょっとゴツい感じがする。

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ここは左手がよく触るところだから触れた時の感触をよくしないといけない。

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2022/04/12

【Vn製作】第25回目 ネックの成形(その1)

ここからはネックと指板の成形に移る。

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全体的にまだ太めなので、はみ出している部分を含めて良い感じに削らないといけない。

 

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2022/04/07

「斎藤秀範バロック・トランペット コンサート」

BCJなどで活躍されている斎藤秀範さんのリサイタルを聴きに行った。

会場はルーテル市ヶ谷ホール、何度か行ったこともあると高を括っていたら、なんと迂闊にも市ヶ谷からの道を間違ってしまい、開演時刻に間に合わず、1曲目はロビーで聞くことになってしまった。2曲目のパーセルから会場に潜り込む。

この催し、斎藤さんの1回目のリサイタルということで、サブタイトルに "Baroque Trumpet and... vol.1"とある通り、バロックトランペットにゲストを招いて室内楽を披露するという趣旨らしい。初回のゲストはソプラノの松井亜希さん。チェンバロ伴奏に重岡麻衣さん。

今まで僕が「これしかない」シリーズでやってきた曲ばかりなので、曲に馴染んでいるのはさることながら、曲の部分部分での演奏者の斎藤さんの心理状態も多少推測できたりして純粋な鑑賞の妨げになってしまうのは仕方がないところ。一体に、どうも自分がやっている楽器のコンサートって音楽以外のいろんなことが気になって素直に楽しめない厄介な面がある。

曲は斎藤さんのMCにあった通り、ほとんどがD管の曲だったが、(記譜の)F, Fis, G, A のピッチがいずれもシャープ気味(特にFが)で、ずっとふわふわしている感じ。でも曲の終わりは C(実音D)でちゃんと着地してホッと安心する。ガルッピで使ったC管はそこまで極端ではなかったのだが。

休憩後後半にテレマンを持ってきていて勇気あるなぁと思ったらアダージョで始まるあの有名な曲の方ではなかった。トランペットは1曲を除いて出ずっぱりだったけれど、緩徐楽章の休みや譜面ヅラを考えると無理のない選曲だと思った。欲を言えば全体にコンセプトが欲しかったかな。イタリアもの、イギリスもの、ドイツものとごっちゃになっていて、「はい、演奏したい曲並べました」っていう体で、バロックトランペットをまとめて聴くのが珍しいという状況だから仕方がない面もあろうが、今後シリーズ化するならそれぞれの回に何らかのテーマがあったほうがいいように(余計な御世話ながら)思ったことだった。

ソプラノの松井さんの歌はメリスマも装飾も見事で聞き応えがあった。トランペットもそれに応えてセラフィムが一番華やかかつ華麗な演奏だった。

会場の入りは3割くらい?なぜか聴衆はほとんどが女性で、斎藤さんのイケメン人気か、松井さん、重岡さんのファンか。
いわゆるラッパオタク的な若い人たちは少なくて、知り合いのトランペット奏者の誰にも遭遇しなかったのにびっくり。

「斎藤秀範バロック・トランペット コンサート」

2022年4月5日19:00開演
ルーテル市ヶ谷ホール

プログラム

1. コレッリ/トランペット・ソナタ ニ長調
2. パーセル/トランペット・ソナタ ニ長調
3. A.スカルラッティ/"Mio tesoro per te moro"
4. パーセル/"When I am laid in earth"(ソプラノソロ)
5. A.スカルラッティ/"Si suoni la tromba"
 ー 休憩 ー
6. テレマン/トランペット・ソナタ ニ長調
7. ガルッピ/"Alla tromba della fama"
8. ヘンデル/"Let the bright Seraphim"
9. ヘンデル/組曲 ニ長調

アンコールはバッハのカンタータ第51番から終曲のアレルヤだった。斎藤さんは1曲目がやりたかったようなのだが、松井さんから終曲って言われたらしい(この辺りお二方の気持ちが推察できて面白い)。

このリサイタル、第2回目は9月に予定しているそうだ。

 

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2022/04/05

【Vn製作】第24回目 表板の接着、テールピースの作成

前回作ったラベルも膠で貼り付けたので、いよいよ表板を接着してヴァイオリンのボディを作る。

表板の接着は、まず6ヶ所あるブロックの部分に膠付けし、それからその合間に膠を染み込ませていく。

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全部膠付けしたら余分な膠を拭き取り、しっかりとクランプで固定して一晩おいておく。

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今日はテールピースの作成も手がけた。ネックと同じ木材から大まかに切り出し、カンナで成形する。

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