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2022年9月

2022/09/29

物欲

ぶつよく【物欲】ー金銭や品物に対する所有欲 (新明解国語辞典より)

サービスじゃなくて、モノ。何を手に入れると一番気持ちがワクワクするか。当然人によって違うだろう。

自分の場合を考えてみた。
・服ではない。
・時計のような装飾品でもない。
・車でもないね。
・家具はそれなりの見た目できちんと機能してればよし。
・家(不動産)は素敵なのが欲しいことは欲しいけど遠くて現実味なし。
・オーディオ機器やPC関連とかのガジェット - ちょっとワクワクする。
・CDやLP - 良く欲しくなるけど手に入れた途端気持ちが冷めてしまう。 
・楽譜 - 割とワクワクする(音にするのがね)
というわけで、やっばり自分の場合は楽器かなあ。

新しい楽器を手に入れるって楽しいよね。

 

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2022/09/08

ゼロベースで訳す

職業として翻訳をやっていると、やはりある程度の効率ということを考えてしまう。

早い話、近年精度の高くなってきた機械翻訳(DeepLとか)を利用するわけだ。

もちろん、AIが訳したものをそのまま使うわけにはいかないから、その文章をベースに手を加えることになる。
具体的には、出てきた文章から単語をよりフィットするものにしたり、主語を変えたり、文章の構成を変えてみたり、つまり与えられた文章をこねくり回すことになる。

んで、しばらくそういった作業をしてみたんだけれど、最近はそれを止めることにした。
つまり、真っ当な翻訳方法(英文を読んで、理解して、知らない単語は調べて、ふさわしい日本語の文章にする)で訳すことにしたわけ。
で、機械翻訳の方は、誤訳がないか、あるいはもっといい表現があったりしないかを確かめるために使う。

これはまあ当たり前といえば当たり前だけど、翻訳学校で修行していた時やってたプロセスでもあるし、この方がこなれた日本語になるのは当然だよね。

そして意外とかかる時間も大して変わらないということが最近やっとわかってきた。

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2022/09/05

CDの装丁

今日は手が空いていたので久しぶりに先日入手したBOXものの装丁をすることにした。

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最初から紙ジャケ、オリジナル図版よりも、こっちの方がコレクションを作る意味では楽しみがいがあるのかも。

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2022/09/04

コンサート余波

9/2(金)ルーテル市ヶ谷ホールに斎藤秀範さんのリサイタルを聴きに行った。

2回目の今回は、1曲目と終曲にイタリアのトレッリの曲を配置し、その間を前半はパーセル、後半はヘンデルでまとめて、イギリス特集のプログラムだった。とても趣味のいいプログラミングだと思う。ゲストの青木さんの歌も映えていたし。

それはともあれ、コンサートは斉藤さんご自身のMCを挟みつつ進行したのだが、その中に含まれた2曲、

Purcell: The Duke of Gloucester’s Birthday Ode(1695)
Handel: Birthday Oder for Queen Anne(1713)

の曲の追加解説があって、パーセルの曲はヘンデルの曲のアン女王の息子のために作曲された、というお話だった。

(アン王女は18世紀スチュアート朝の最後の君主で、イングランド君主・スコットランド君主の後、最初のグレートブリテン王国の君主となった人)

あれあれ、パーセル(1659-1695)はヘンデル(1685-1759)よりも前の時代の人なのに?と不思議に思ったが、うちに帰って調べてみたら、以下の史実が判明。

The Duke of Gloucester - William (1689-1700)
Queen Anne (1665-1714)

つまり夭折の天才パーセルは亡くなる年に6歳のウィリアム王子のためにこの曲を作曲、ヘンデルはアン女王の最晩年(亡くなる前年)に誕生日お祝いの曲を作ったということになる。

ちなみに当のウィリアム王子は11歳の若さで早々と亡くなっている。6歳の時はトランペットの音を大層にお慶びになったとの話もある。

壮絶なのは女王の方で、1684年から1700年までの間に17回妊娠したものの、6回は流産、6回は死産で、無事に生まれてきた子どもたちもこのウィリアム以外は生後すぐ夭折、もしくは1、2年で病死している。唯一育ったウィリアムも先天的な病気を抱え、上記の通り11歳で夭折。

18世紀のイギリスはスペインの無敵艦隊を破るなど破竹の勢いで、その国力がピークにあった時代。それなのにプライベートでは子宝に恵まれず、何度も我が子の死に目に遭わなければいけなかった、というのでは女王の嘆きはいかばかりであっただろうか。そのせいかどうか定かではないが、ブランデーをことのほかお飲みになり、晩年は肥満で車椅子でなければ移動できなかった、とWikiにあった。

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