カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の507件の記事

2025/11/12

何者にもなれなかった想い

今年前半のNHK朝ドラ「あんぱん」で、中年にさしかかった主人公ののぶが「結局私は何者にもなれなかった」と懐古する場面があり、多くの視聴者の共感を呼んだということがあった。演者の今田美桜もインタビューで最も印象に残ったシーンだと語っていた。

自分ももう60代の終わりにさしかかり、60で現役引退して以降、「何者にもなれなかった」という気持ちは徐々に大きくなっているような気がする。別に若い時から野望があってそれが叶わなかったとかいうことではないのだけれど、ターゲットがあろうがなかろうが「もっと別の自分になれたのでは」という思いを拭い去るのは困難なのだ。「今の自分」という者にしかなれなかった、あるいはポジティブに「今の自分」になれた、と思うしかない。そもそも「何者」の定義がないのだから。

その定義は人に決めてもらうべきものでもなく、かといって自分で線引きをするのもどうなんだろうと思われる。とりあえず一番良くないのは人と比較することだということははっきりしている。グジグジ言わずに今の自分を受け入れ、健康に感謝する、結論はこれかな。

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2025/08/15

近況報告(病気のこと)


今年の春、いつも高血圧の薬を処方してもらうために通っているクリニックで、前々から時々右下腹部がシクシクするという悩みを聞いてもらっていたところ、「それでは一度CTスキャンでも撮りましょうか」ということになった。幸いその部分にはなんの問題も見つからなかったものの、膵臓になにやら思わしくない影が見られると。念の為ちゃんと検査した方がよかろうと都内の大病院を紹介してもらった。
5月からその病院で検査が始まり、MRIやPET CT検査、腹腔鏡検査など徹底的な検査を受けた結果、一般的な膵臓の腺癌ステージ1、切除手術可能との診断。膵臓癌と言えば最も厄介な癌だ。その後は術前の抗がん剤投与期間を経て、7月末にがん摘出手術を受ける段取りとなった。とりあえず身内の者と勤め先には事情を告げて、目先の予定は全てキャンセル(幸いリタイア後の身には大した用事は入ってない)し、7月末に入院し手術を受けることとなった。がんそのものは1cm四方未満と小さいものの、その発生位置が膵頭部にあるため、十二指腸、胆嚢(これは以前の胆結石手術で摘出済み)及び胆管の全摘出に加え、胃の一部も切除してあちこち縫合再建するという複雑な手術で、3人の医師で6時間かかるという大掛かりなものだった。
幸い手術は無事終了して、その後膵液の漏れや合併症観察のため現在も入院療養中という状況だ。あと一二週間はここにいる必要があるかもしれないが、着実に回復しているという実感はある。先週あたりからは体も楽になってきて、時間を持て余し気味なので、家からリュートを取り寄せて時間を見つけては練習に励んでいるところだ。
さて、その入院生活の最中、古典クラリネット奏者で指揮者の坂本徹氏の訃報が届いた。坂本さんには2002年の国分寺チェンバーオケの第九公演で初めてお世話になり、それ以来2004年の東京初のアマチュアのピリオドオケであるオーケストラ・オン・ピリオド東京(OPT)の立ち上げ、ブロ主体の2006年のモーツァルト・アカデミー・トウキョウ(MAT)の旗揚げ公演と、一貫して僕の演奏活動に深い関わりのあった人だ。MATのさまざまな公演(磐田バッハ合唱団や中大混声合唱団、つくば古典合唱団など)に参加させてもらったことも貴重な財産となった。その後2016年頃、MATでちょっとした揉め事があって以来、坂本氏とはずっと疎遠になったままだったが、彼が白血病を患い入退院を繰り返していることや、昨年の第九プロジェクトが流産したことも聞いていたので、今回の訃報は意外ではなかったものの、仲違いになったままの別れとなってしまったのは悔やまれるところだ。
このニュースに触発されたわけではないが、今回の病気も経て、やっぱり残された時間は前向きに有意義に過ごさなくてはという思いが強くなったと感じている。膵臓がんは発見が遅れがちで、各種のがんの中でも最も生存率が低い厄介な病気だ。僕の場合、たまたま初期段階で見つかったのが不幸中の幸いだったが、それでも5年後の生存率は50%だぞと肝に銘じている。そんなわけで、健康寿命が許すかぎりこれからも音楽を中心に置いた生活を続けて行きたいと思っているところだ。

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2025/06/03

CDジャケット(イタリア四重奏団)

久しぶりに無味乾燥なCD Box Set 37枚組のジャケット装丁をしてみた。演奏が変わる訳ではないけど、こうすると愛着が湧いて「聴いてみようかな」という気になるから不思議。
ハイドンのひばりのアルバム(上から2段目の一番左)は僕が大学生の時にカルテットのレコードとしては初めて買ったLPだったなぁ。
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2025/05/01

60歳過ぎたら止めるべき9つのこと

9 things to stop doing after 60
定年後についての書籍や動画は数多いけれど、今日見た海外のは毛色が違っててちょっと考えさせられたので備忘録ということで引用。
1) stop saving out of fear
 不安だからという理由で貯蓄しているのをやめる
2) stop spending on what doesn’t bring you joy
 ときめかないものへお金を使うことをやめる
3) stop trading time for money unless it still brings you meaning
 ただ稼ぐためだけに時間を使うのをやめる(楽しければ別)
4) stop putting off experiences
 やりたいことを先延ばしにするのをやめる
5) stop neglecting your health
 健康について気にしないのをやめる
6) stop worrying about what others think
 他人の目を気にするのをやめる
7) stop watching the doom and gloom (at least not everyday)
 悲観的なニュースばかり見るのをやめる(でも知っておくことは大事)
😎 stop ignoring your financial plan and stop obsessing over it
 資産状況はちゃんと把握しておくけどそれに執着しない
9) stop living like you have forever.
 なんでも永遠だとは思わないで生きる
3、4、7 あたり耳が痛い。

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2023/01/27

スマホの引越し

スマホ(Androidの格安携帯)。壊れたわけではないし、バッテリーの保ちが悪かったわけでもないが、アプリの立ち上がりが少しもたもたしてきた。早めに替えた方がいいかと思い、調べてみたら意外と安かった。機種変更して設定を1からやり直したら、とってもスッキリして快適になった。

駅近で広めの新築物件に引越しをした感じ。悪くないね。

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2022/12/30

2022年の私的出来事

今年、自分にとって大きな出来事はなんだったろうかと振り返ってみた。

心情的に自分にとってインパクトの大きかった順に並べると、

1. バロックヴァイオリンを作った。
  昨年の12月から始めて7月に完成。富士見ヶ丘の工房に通ったのは40回を超えた。

2. ヴァイオリンのレッスンに通った。
  ヴァイオリンを作るだけではもったいないと思い、趣味として少しは弾けた方がいいかなと、4月から都立大学駅近くのヴァイオリン教室に通う。篠崎の教本第2巻の途中まで進んだところでヴァイオリンが完成、レンタルしていたモダンの楽器を返却するタイミングで教室自体は退会してしまったけれど。

3. 翻訳の仕事頑張った。
  月に平均すると70時間くらいは翻訳していた。コンスタントに仕事をいただけるのがありがたい。

4. 2ndに降りる。
  前の年に請け負っていた12月のクリスマス・オラトリオの演奏会。今までバロックトランペットを始めてから、ずっと1番を吹いていた(初体験のロ短調ミサの時は例外)が、自宅でさらっていてこれは体力的に無理だと判断し(今年前半の演奏の出来も不満足だったため)、1stを別の方にお願いし、自分は2ndに降りた。ずっと重圧に感じていたので、これが精神的にも良かったし、本番の出来も満足できるものだった。今後は無理せず演奏活動するのがいいなと思った演奏会だった。

5. 新型コロナウイルスに感染した。
  11月初旬に感染(第7波?)。ワクチンも4回打っていたし症状は軽くて助かった。

こんなところだろうか。

コロナの影響もあり、今年は5月にTGTの軽井沢合宿に参加した以外は全く東京を離れることもなかった。来年は遠出が増えそう(北も南も)なので楽しみ。


  

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2022/12/18

画期的な福音


この間ファミレスでゆるゆると本を読みながら、ふとこんなことを考えていた。

あると当たり前になってそのありがたみに気がつかなくなってしまうものだが、自分の人生で最も画期的だったことの一つに、数年前に受けた白内障の手術があるのではなかろうかと思った。何しろ小学校の低学年の時から視力は0.2以下。人生のほとんどの期間を0.01で過ごしてきて、メガネやコンタクトレンズが手放せない生活だった。

視力を回復させようと思って眼科医にレーシックの相談に行ったら、メガネ以上に視力を出すことができない(運転免許取得の0.7ギリギリ)と言われ、がっかりしていたら、「白内障も少しあるようだし、白内障手術なら視力回復できますよ」とのこと。
勧められるままに手術を受け、しかも(今は無理になったようだが)複焦点も保険適用可能ということで、以来、メガネの類のお世話になることなく快適な生活を送ることができている。

何かが失われると、そのことにずっと心痛むのだが、何かを与えられても、ありがたみを感じるのは一瞬であとはすんなりと忘れてしまう。
例えそれが画期的なことであっても。

視力に限らず、自分が今持っているいろんなことに感謝をしつつ生きていったほうがいいのでは、とコーヒーを飲みつつぼんやり思ったことだった。

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2022/10/25

存在価値?

自分のブログのアクセス解析を見ると、「ナチュラルトランペットとは」と並んで「もう、し、こつ」への訪問回数が異様に多い。円債トレーダー初心者必見のページなのかしらん。意図はしてなかったけれど、まんざら捨てたものでもないね。

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2022/10/22

ダウランドの言葉

Chuse one Lesson thy self according to thy capacity, which give not over by looking over others, or straggling from one to another, till thou have got it reasonably perfect, and doe not only begin it by going through it to the end at first sight, but examine each part of it diligently, and stay upon any one point so long (though thou play it over a thousand times) till thou get it in some sort.--John Dowland, Varietie of Lute Lessons (1610)

ー 己の能力に応じて練習する曲を選んだら、それ以外の曲を探したり、次から次へと迷ったりせず、それなりに完璧になるまでやり続け、初見で最後まで曲を通して演奏することから始めるのではなく、その各部を熱心に調べて、問題箇所では時間をかけて(たとえ千回繰り返し練習することになったとしても)何らかの形でそれができるようになるまでやり続けなさい。ージョン・ダウランド

リュートを新調したので最近はリュートをさらい直していて、これがすこぶる楽しい。

以前も書いた通り、ロンドンのEMSから楽器を買った関係もあって、その店を通じてThe Lute Society の出版物とかHPを見てさらっている。

そのうちのあるLute曲集の冒頭に上に引用したジョン・ダウランドの文章があったのだが、それがまさに正鵠を得ていて、僕のような初心者にピッタリの戒めだな、と思ったものだった。

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2022/10/03

リュート・リニューアル

持っていたリュートを下売りに出して新しい楽器に交換することにした。

今までの楽器は15年ほど前にJN君から引き取ったPilonの8コースのルネサンスリュート。
それに7コース分だけ弦を張って使っていたもの。最近はちょっと弾くのもご無沙汰してた。

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どうせルネサンスものしか弾かないんだし、難しい曲も無理だからコンパクトな方がいいかなと思い、イギリスのEarly Music Shopの6コースを注文。

届いたのがこちら

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ソフトケースも付いていて、これは軽くてとてもいい(今まではハードケースだったので)

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前の楽器はすぐに売れたのだが、配送になぜか15日もかかってしまい、いまだに原因不明。イギリスの楽器は5日ほどで到着した。国内配送が海外配送の3倍も時間がかかるとは。

当初の思惑通り、6コースリュートは弾きやすくていいね。
この数日はLute SocietyのHPにあるビギナーズ・レッスンをゆっくり一つづつこなしているところ。
このレッスンはコメントをちゃんと読みながら練習するととっても勉強になる。いいものに巡り会えて良かった。

 

 

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